西田 宗千佳 氏 書籍『クラウド・コンピューティング仕事術』より
このページは、書籍『クラウド・コンピューティング仕事術』(西田 宗千佳 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・山梨県甲府市は、2009年3月から施行された「定期給付金」交付の事務処理を行うためのシステムとして、米国セールスフォース・ドットコム社のクラウド・コンピューティングを利用した。
・データはパソコンや携帯電話の中ではなく、「ネットの向こう」に保存するのである。
・Gメールが便利であることを、さらに三つばかり挙げておこう。まず一つは、「迷惑メールに悩まされない」ということだ。(中略)
二つ目は、コンピュータ・ウィルスなどの被害に遭いにくいことである。(中略)
三つ目が、「添付ファイルを簡単に確認できる」ことだ。(中略)Gメールの場合、ファイルをダウンロードすることなく、「グーグルのサーバーで開き、表示だけを見る」といったことができる。だから、ダウンロード時間は不要だし、グーグルが運営しているウェブサービス版のMSオフィス互換機能「グーグル・ドキュメント」や「グーグル・スプレッドシート」を使えば、閲覧だけなく簡単な編集も可能になる。
・Gメールにも「ゴミ箱」機能はある。ここにメールを入れておくと、受信から30日経過した時点で自動的に消去されるようになっている。だが、膨大な容量が利用可能でアーカイブ機能を使って「とりあえず隠す」ことができるGメールで、ゴミ箱を利用する意味はほとんどない。
・Gメールでは、同じ話題で何度も返信を繰り返したメールが、一つの固まりにまとまって管理される。これを「スレッド」という
・オフラインでもGメールが使える「Gears」
・「POPでメールにアクセスする場合」の項は、迷わず「Gmailのコピーを受信トレイに残す」を選択しよう。そうしないと、電子メールソフトでPOP受信したときに、サーバーからメールが消去され、Gメールには蓄積されなくなってしまうからだ。
・スマートフォン
メリット
●一般に動作が速い
●パソコンとの親和性が高い
●メールやウェブの機能が使いやすい
デメリット
●日本の「ケータイ専用サービス」が使えない
●バッテリー持続時間が短め
携帯電話
メリット
●コンパクトで持ちやすい
●日本の消費者に向けた多数の「ケータイ専用サービス」がある。
●使い方が比較的シンプル
デメリット
●動作が遅い機種が多い
●パソコンとの親和性が低い
●ウェブの利用に制限が多い
・パソコン内の検索を高速化するソフトはいくつかあるが、とくにお勧めは、グーグルが無償公開している「グーグル・デスクトップ」だ。(中略)このソフトは、インターネットの検索とパソコン内の検索を連動させ、簡便化する役割を持っている。ネット検索を簡単にしたい人にもお勧めだ。
・Evernoteでウェブをメモとして残すのは簡単だ。ウェブブラウザ上で残したい部分を選び、右クリックしたあとに、メニューから「Add selectio to Evernote」(Evernoteへ選択部分を追加)を選べばOK
・一般的な故障の場合、ハードディスクの「内容」については、必ずしも保証されない。(中略)
パソコンにおける「故障に対する保証」は、あくまで機械としてパソコンが、出荷時と同様に動くか否か、という点を保証するためのものであって、自分で作成したデータの安全は保証されないのである。
・ネットで「自動」「簡単」バックアップ(中略)
自分で作った文書などのバックアップ手段としてお勧めなのが、「ネットワーク・バックアップサービス」だ。これは、インターネットにある「ファイル保存サービス」に、重要な情報をバックアップするものだ。
・「モバイルハードディスク」でトラブルに備えよ(中略)
たとえば、私が使っているアイ・オー・データ機器の「HDPG-SU250」の場合、「パソコン内のハードディスクを丸ごとバックアップしておき、必要なときはそのまま書き戻す」機能を備えている。
・IE8には、情報をパソコンに一切残さずウェブを見る機能がある。アドレスバーに「InPrivate」の文字があれば、そのモードに入ったしるしだ(中略)
「Ctrl」+「Shift」+「P」キーを押すと、InPrivateモードに切り替わる。(中略)この機能が使えないような古いブラウザしか入っていない他人のパソコンでは、クラウド型サービスにアクセスしないほうがいい。
・おそらく2年後には、パソコンは携帯電話と同様に、「どこでも高速通信ができるネットワーク機能」を内蔵したものが主流になるだろう。たとえばWiMAX。
●書籍『クラウド・コンピューティング仕事術』より
西田 宗千佳 著
朝日新聞出版 (2009年9月初版)
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