永崎 一則 氏 書籍『“口ベタ”でもうまく伝わる話し方』より
このページは、書籍『“口ベタ”でもうまく伝わる話し方』(永崎 一則 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・そもそも「話す」とは、「放つ」からきているという説があります。つまりことばを発すること、ことばを放って気持ちの解放感にひたることを意味するのです。
・(話の目的) ------ (話しの機能、作用、働き)
①知らせる(伝える) ------ 報告
②わからせる ------ 説明
③させる(行動、停止、納得、加速) ------ 説得
④改めさせる(止めさせる、引き戻す、方向を変えさせる、叱る) ------ 忠告
⑤感じさせる(喜ばせる、悲しませる、泣かせる、笑わせる、感動させる) ------ 共感
⑥ほめる(認める) ------ 称賛、変革
⑦人間関係のきっかけをつくる(無視していない証し) ------ あいさつ、相祭
⑧対人関係を深める ------ 日常会話、おしゃべり、雑談
・相手が興味あることから話そう
・話し手が事前に調べておきたい項目は、次のようなものです。
①その会合の目的は何か
②依頼者が出した課題の背景は何か、何を聴きたがっているのか
③これまで同じような話を聴いたことがある聴衆なのか
④聴衆の職業や理解力はどれくらいか
⑤男女の構成比、年齢などはどうか
⑥聴く人は、その集団のメンバーか、幹部か、招待者か
・態度の基本とはどんなことでしょうか。
●好ましい態度------落ち着いた親しみのもてる態度と考えたらよいでしょう
●注意したい態度------威張った態度、気どった態度、卑屈な態度、なれなれしい態度、など
●態度に関連して------服装を含めた身だしなみ、全体
・落語というのはことばでしゃべるものですが、ことばを『捨てる』ことが何より大切だ
三遊亭圓朝師匠
・よい話の要素とは何かを知る(中略)
次の四つをあげておきます。
①聴いてすぐわかる話であること
②興味や関心をもって聴ける話であること
③聴きつづけられる話であること
④聴いたあとに何かが残る話であること
・話し手が考えなければならないことには、最低でも次の三つがあります。
(1)話全体を主題に統一する(中略)
(2)部分と部分との結びつきを鮮明にさせる(中略)
(3)限られた時間内でまとめる
・聴き手をいらいらいさせたり、わかりにくい話になってしまう原因の一つは、「~ので」とか、「~けれども」「~が」「~し」などと、一つの文を完結しないまま次の文と結びつける話し方をしている場合です。
・大勢を対象にしたスピーチでは、話す順序や組み立てには、次のような方法が効果的です。
●時間の順序------「過去、現在、未来」「昨日、今日、明日」「午前、午後、夜」など(中略)
●空間的な順序------空間的な配列は、場所的な配列でもあります。例えばアパートの構造を説明するとき「一階は事務所、二階から九階までは住宅になっている」と話せます。(中略)
●因果関係による順序------原因から結果へ、その逆に結果から根拠へさかのぼる順序で話す方法です。(中略)
●重要さによる順序------重要なことから比較的重要でないことへと話しを進める方法があります。またその逆もあります。
●既知から未知へとすすめる順序------相手の知っていることを基礎にして、それをだんだん広げていく方法です。
・つなぎのことばには、次のようなものがあります。
●加えるとき------そして、また、それに、など
●反対のとき------逆に、反対に、それに対して、全く逆のことですが、など
●補うとき------実は、これに関して、例えば、もっと言えば、など
●転換するとき------ところで、さて、全く関係ないことですが、など
●あらたまるとき------さて、ところで、など
・質問をなげかけるメリット(中略)
注意をひく(中略)
興味をもたせる(中略)
変化をもたせる(中略)
効果が確かめられる(中略)
自主性を育てられる
●書籍『“口ベタ”でもうまく伝わる話し方』より
永崎 一則 著
PHP研究所 (2009年9月初版)
※amazonで詳細を見る