大塚 隆司 氏 書籍『 思春期の子をやる気にさせる親のひと言』より
このページは、書籍『 思春期の子をやる気にさせる親のひと言』(大塚 隆司 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・できない問題をできるようにするんじゃなくて「できる問題を増やす」ってことかな(中略)できないところじゃなくて できるところを見るの
・アドバイスは「肯定プラス提案」
「○○の方が良い」というアドバイスを分解すると、次のような2つのメッセージが含まれます。
①そのままではよくない
②自分の意見の方が良い(中略)
わかりやすく言うと「~はダメだ。しかし、~は良い」という「否定プラス提案」の形です。(中略)
「~はダメだ。しかし、~は良い」(否定プラス提案)
という形から、
「~は良いね。そして、~も良いよね」(肯定プラス提案)
という形に変えるのです。
・質問を区別すると、大きく2つにわけることができます。それは「過去に向けた質問」と「未来に向けた質問」です。(中略)
*過去に向けた質問*
なんでできなかったの?(中略)
どうしてやらなかったの?
それができないとどうなるか分かる(中略)
*未来に向けた質問*
本当はどうなりたいの?
今、できていることってどんなことがある?
前に比べたらどのくらい良くなっている?(中略)
うまくいきそうな方法って何?(中略)
これからどうしていきたいのか?何ができるか?といった望む未来を描くための質問です。(中略)
問題に向けた質問をされると、子どもは責められていると感じてしまうからです。「なぜ?」「どうして?」と続くと、追い詰められた感じがして逃げたくなります。そして、言い訳が出てきてしまいます。
・過去に向けた質問は、「責められている感じがする」「二度と話したくなくなる」「こんな上司はイヤ!」と反感を持ちます。
未来に向けた質問の方は、
「信頼されている感じがする」「親身になって聞いてくれている感じがする」「相談したいって思える」
・人は接したとおりの人になる(中略)相手がどういう人になるかはその人にどう接したかによって決まる
例えば私が智子のことを「約束を守る人」と思って接すると約束を守ってくれるし、逆に思えば守ってくれないってこと
・このプリントなんだけどい15問中何問できる?
え~~っ?これなら13問・・・いや、12問ぐらいかな
オッケイ☆じゃあ12/15にしようか
そうそう
ちゃんと3問
間違えてね
今日は12/15だから必ず3問 間違えるの
ちゃんとどの問題を間違えるか
考えて解いてね!
・わざと間違えて遊び心を取り入れる(中略)
なぜこの方法で子どものやる気を引き出せるのでしょうか?それには4つの理由が考えられます。
①間違えをコントロールできる(中略)
ケアレスミスを、今までの「無くそうと思っているけど無くせない困ったもの」から、「どこで間違えるかを選べるお茶目のもの」に変えてしまうわけです。(中略)
②間違えがマイナスにならない(中略)
「必ず間違えてね」と言うことによって、間違えことを必要なことにしてしまいます。間違えることが必要なことになれば、安心して間違えることができます。(中略)
③遊びの要素が加わり楽しくなる(中略)
④反抗心を利用できる(中略)
思春期の子どもが持つ特徴(中略)
これをしなさいと言うと、意地でもやらない。
やっちゃいけないというと、わざとやりたがる。(中略)
このあまのじゃくな反抗心を利用するのです。
・「やる気の表のしかた」は大きく2つの軸で表せます。
外向 内向
狭い 広い
「外向」はやる気のエネルギーが外に向くタイプ
やる気の出たときに いてもたってもいられなくなり すぐに始めたり 人に話したりするタイプです
対して「内向」はやる気のエネルギーが内に向かいます
情報をあつめたり 計画をたてたり
「広い」「狭い」は興味の対象物の範囲です(中略)
「広い」タイプは同時に複数のことを考えたり、行動したりしますし、「狭い」タイプは1つのことに専念しやすいのです。
・優位感覚は大きくわけて3つ
視覚 聴覚 体感覚(中略)
視覚が優れている子は、色、形、絵などに敏感です。
聴覚が優れている子は、音、声、音楽などに敏感です。
体感覚が優れている子は、動き、感情、雰囲気などに敏感です。
子どもが持っている優位な感覚に合わせて勉強の仕方、教え方を変えると、効果的な勉強ができます。
・勉強の進め方。成長の仕方にもタイプがあります。短期集中型と長期コツコツ型です。
短期集中型は一時に集中して勉強をして、短期間にガッと成績を伸ばします。(中略)
長期コツコツ型は毎日少しずつ勉強を積み重ねていって成績を上げていきます。
・私は妻の最後の入院の時にひとつの望む姿を描きました。それは、妻に「結婚して良かった」と思ってもらうことでした。(中略)人生の最後に私と一緒にいて良かったと思ってほしかったのです。
●書籍『マンガでわかる! 思春期の子をやる気にさせる親のひと言』より
大塚 隆司 著
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