宮口 公寿 氏 書籍『読んだら、きちんと自分の知識にする方法』より
このページは、書籍『読んだら、きちんと自分の知識にする方法』(宮口 公寿 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・1日5分のトレーニングをすれば、3週間で、ひと晩、100ページの本を、かなり詳細に憶えることができます。
・年を取るほど、記憶力は増大する(中略)
どんなに憶えていることでも、程度の差こそあれ、絶えず復習していないと忘れてしまいます(中略)
本当に忘れてまったく思い出せなくなるのではありません。脳の深層にある知識を引っ張り出す糸口が緩くなっただけなのです。その証拠に、そのことを言われれば、「あぁ、あれあれ!」と思い出すはずです。
・誤解を恐れずに言うと、「どこを憶えないか」が最も重要なのです。(中略)目的志向でものを読んでください。何のために読むかがもっとも重要です。
・他人に自分の考えを言ってみることは、記憶にとっては非常に良いことです。とくに、その意見に反対している人に対して話すと、効果てきめんです。
・メモリー・リーディングのもっとも大事なところは、イメージ化です。それは、思い出すきっかけを作るのに非常に有効な武器だからです。
・どんなに速く読んでも、読んだ知識が頭に入らなければ意味がない
・記憶法のポイントは、次の3つです。
●憶えたいものをイメージ化する
●カンタンなものは、(物語のように)そのイメージを結合していく
●複雑なものは、道順などすでに憶えているものに結合していく
・「イメージ化」とは何でしょうか?
リンゴ、イチゴという言葉なら、単純に、目をつぶって、それを頭のなかで写真にする、イメージにすることです。
・イメージ化というと、そのもののイメージ(絵)を頭のなかに思い浮かべることと思うかもしれません。それも間違っていませんが、正確に言うと、その言葉から感じるインスピレーションといったほうが正確かもしれません。
・目的によって、憶える方法は異なる(中略)
人間はつい目的を忘れがちなので、その目的をつねに認識してください。
・記憶術のポイントは、次の2つです。
●理解の過程と記憶の過程を分離する
●記憶するときに、イメージの結合(連想結合法)だけにするか、場所(場所法)を使うかどうか?
・まず言葉をイメージ化してみる
記憶術は非常にカンタンです。単に憶えたい内容を読みながら、次々にイメージ化していくだけで、内容が頭のなかにすっと入っていきます。
・「場所法」での憶え方(中略)
憶えたい言葉をイメージにして、そのイメージを自分で撮影してきた場所に頭のなかで貼りつけていきます。ただ、それだけです。
・時間がない、切羽詰ったときほど、たくさんの本にあたってください。まさに時間を買うということです。(中略)本を読むのには目的があるはずです。その目的をつねに頭の中心において、読んでください。本を読むのはあなたであり、本に読まれないでください。
たとえば、環境問題なら、少なくても、180度意見の違う本を読んでください。(中略)何が問題点なのか、何が共通認識かが瞬時にわかります。
・大量のものを憶えれば憶えるほど、忘れにくくなります。そのしくみは、読書に関しても同じです。それは、問題を多角的にとらえることが可能だということなのです。
・1冊じっくりと読むよりも、5冊さっと読んだほうが理解も早いのです。
●書籍『読んだら、きちんと自分の知識にする方法』より
宮口 公寿 著
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