書店向けのFAX DMのことなら【 日本著者販促センター 】

会社案内

書籍『地方出版の源流』(河北新報社 著)より

このページは、書籍『地方出版の源流』(河北新報社 著、地方・小出版流通センター)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・東北出版企画・代表の田村茂弘さんは、こう言う。「地方で出版活動をしていると、世間は道楽仕事とみているんですね。ですから、ロマンがイコール・道楽となり、道楽は遊び仕事。遊びには社会的地位を与えられない。だから、出版を軽くみる、社会的影響力を無視する、という風潮があったと思うんです」


・“流通の自由”が“表現の自由”であるはずなのに、流通上の理由で読者に本が届かないのでは問題だ。流通段階で、われわれがなんとかできないだろうか。“流通で回らないもの”を扱っていこう------そういうことでセンターを始めたんです

※地方・小出版流通センターのこと


・出版の格言に、こんなのある。「どんないい本も、読者の手に渡らなければ、良書とはいえない」「一冊の本を出すのは簡単だが、本を出し続けることは難しい」


・東北出版企画(中略)

代表の田村茂弘さん(中略)元は山形県の職員だった。


・東北各地で出版される本も、いったん東京に集められて、取次会社の流通ルートに乗り、再び東北各地の書店に回るような仕組みになっている。


・書店に本を置かせて欲しいと頼んでも、いい返事をしてもらえない理由は、大きく三つあると思うんです。一つは、わずらわしいこと。一社ずつ口座が増えると、書店側の事務量が頻繁になり、面倒になる。二つ目は、返本とか補充、連絡などの本の管理を版元がキチンとやれるかどうか。三つ目は、売れるか売れないのか、わからぬ本は置かなくてもいい------という厳しい問題です

※東北出版企画 田村茂弘さん談


・流通マージンは、東販・日販など大手取次店に価格の七三パーセントで入り、一般の小売書店に七八------八三パーセントで出ていく。地方出版社の地方・小出版流通センター経由の場合は、さらに五パーセントが加わるから価格の六八パーセントで同センターに納めることになる。つまり、三三パーセントが流通部分にとられてしまう。

※東北出版企画 田村茂弘さん談


・紙に縦目や横目があることさえ、知らない印刷屋さんが多いのですね。紙の目に逆らって印刷してとじるものですから、本を開いたときに紙が“総立ち”してしまう。

※津軽書房 高橋彰一さん談


・大手の出版社でさえ、売れると思った本が売れない。見込み違いをすることがある。売れそうで売れない本、売れそうにない本が売れ出す現象は、そんなに珍しいことではない。


・一冊の本をつくるまでは、情熱を傾けて全力投球するのだが、「本を売る」ということは苦手の人が多い。


・出版には二面性がある。どこで出してもいい本と、そこでしか出せない本の二面であり、地方出版は、そこでしか出せないもの、であり、そこでしか出せないものであるべき、であろう。


●書籍『地方出版の源流~東北の現状と問題点』より
河北新報社 著
地方・小出版流通センター (1980年10月初版)
※amazonで詳細を見る



【FREE】書店向けFAX DMの
無料ひな形差し上げます