関根 雅泰 氏 書籍『教え上手は、学ばせ上手』より
このページは、書籍『教え上手は、学ばせ上手』(関根 雅泰 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「教えることで得られるメリット」を大きく3つあげてみましょう。(中略)
①自分が学ぶ
②自分を律する
③相手の成長を実感できる
・教えるのが下手な人とは?
教え下手
教える内容を理解していない人
教わる人の気持ちがわからない人
自己満足タイプの人
伝えることで精一杯な人
「俺の背中を見て盗め!」タイプの人
自分のやり方を押し付ける人
全体像を説明してくれない人
細部にこだわる人
頑張っても認めてくれない人
気分によって接し方が変わる人
えこひいきする人
話を聞く気になれない人
・学び上手(中略)
彼らは日常の中で、以下のことを効率的・効果的に行っています。
●聞く (傾聴する「聴く」と、質問する「訊く」共に上手に行っている)
●観る (相手の行動を観察し、良い点は真似、悪い点は「反面教師」にする)
●話す (口に出して自分の考えを発信することで更に相手から情報を引き出している)
●読む (あふれる情報の中から、有用な情報を読みとることができる)
●やる (恥をかくことを恐れずまずはやってみる。体験することで気づくことが多いことを理解している)
・人はそれぞれ大事にしている価値観があります。それを尊重した接し方をしてあげるのです。「行動型(中略)」「分析型(中略)」「友好型(中略)」「感覚型(中略)」(中略)「対人スタイル」の肝になります。
ここで注意しなければいけなのは、私たちは自分が好む接し方、つまり対人スタイルを相手にも強要している場合があるということです。
・■H・ガードナーの「多重知能理論」←人それぞれ好む学び方がある
■D・メリルの「ソーシャルスタイル理論」←人それぞれ好む接し方がある
・「伝えることよりも、伝わることを」
教え上手としては、肝に銘じておきたい考え方ですね。まず、伝えた内容が相手に伝わることが第一。
・「教え下手」の本質は、「自分本位」でした。「教え上手」の本質は、「相手本位」です。「教え上手」な人は、相手が学ぶことを手助けします。
・相手の問題を把握するためには、相手の「現状」と「目標」を把握すればよいということになります。(中略)
参加者に投げかける質問として、例えば「あなたが現在やっていることは?(現状)」「あなたが困っていること・解決したいことはなんですか?(問題)」「それらを解決するために、今回学びたいことは何ですか?(目標)」などがあります。
・「できない」の2つのレベル、「できる」の2つのレベルとは、次の通りです。
●レベル1 「できない」ことに気づいていない
●レベル2 「できない」ことに気づいている
●レベル3 「できる」理由をわかっていない
●レベル4 「できる」理由をわかっている
・「傾聴」のスキルとして、主なものは下記の通りです。
●共感 (相手の立場や見方に理解を示す)
●促進 (相手が話をしやすいように促す)
●確認 (相手の話を理解していることを伝える)
●忍耐 (相手の話を最後まで聞く。これが一番大変かもしれません)
・なぜ、話す内容を3つに絞ったほうがよいのか?(中略)
●1つだと押し付け、2つだと対立、4つ以上だとまとまりがない(中略)
●2つ以下だと説得力がない、4つ以上では覚えきれない(中略)
●2つは既知、3つ目は新しいもの
・話し内容を整理するときは、ポイントを3つに絞ることをお勧めします。「3つに絞る」ということは、それ以外は「話さない」ということです。
・5人のお教え上手のエピソード(中略)
エピソード1・・・世界史のサリバン先生(中略)
サリバン先生のテキストは漫画や絵が多く、文章は彼自身が書いています。(中略)そして授業では、映画やテレビ番組の映像を多用し、学生を飽きさせません。
●書籍『教え上手は、学ばせ上手』より
関根 雅泰 著
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2009年3月初版)
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