小阪 裕司 氏 書籍『失われた「売り上げ」を探せ!』より
このページは、書籍『失われた「売り上げ」を探せ!』(小阪 裕司 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・この絵が何に見えますか?
さて唐突ですがここに「花びん」という有名な絵があります。(中略)
これ、花びんの絵ですよね。どういう花びんに見えますか?(中略)
黒いベタの部分に焦点を合わせてください。そうすると・・・・・・ほら、二人の人物が顔を向かい合わせている絵・・・・・・に見えるでしょう?(中略)
完全に脳のスイッチを切り替えないと、この絵の中に「花びん」を見ているあなたは、これは「向かい合っている顔の絵」だと知り、描かれているものを「顔」として見ようとしないかぎり、見えないんです、「向かい合っている顔」は。
・お待たせしました。やっと入荷しました。
これで、前月比倍です。このPOPを付けた途端にお客がどういう反応をしたか・・・・・・。来店客が次々と、このワインの棚の前で足を止める。そして一〇人のうち九人がこう聞くんだそうです。「これ、やっと入荷したの?」
・パワーアップのための五つのアイテム(中略)
マスター力を高めていくのは簡単です。それには、次の五つのアイテムを持ち、それを常にパワーアップしておけばいいのです。その五つのアイテムとは、
一、感性
二、知識・情報量
三、発想力
四、編集力
五、表現力
・ワクワク系マスタービジネス実践のための三種の神器(中略)「ネーミング」「メッセージ」「コミュニティ」。
・売れる商品は無限に見つかります。(中略)
「自分は化粧品を売っている」と思い込んでしまうと、他にはスキンケア商品だとか、化粧品を入れるポーチだとか、その程度の発想の広がりしかない。
これが「モテモテ人を量産する」というコンセプトであれば、それに関係ない商品はいかに巷で売れていても自分たちは扱うべきではないし、同時に「これに乗るだけでモテる」なんていう車があったら、その車は売っていい、ということになるわけです。
・新しい店をオープンするときに、人の募集をかけるでしょ。(中略)
「店長募集」。
「販売員募集」。
これが全然集まらない。希望者がいないんですね。で、三国屋の山口さん、募集する人の肩書きを変えてみた。「ティーアドバイザー募集」。殺到しました。希望者が。
・新潮社の『白い犬とワルツを』という本、ある一軒の書店が書いたPOPが発端となって、それが全国で飛び火し、それまでまったく売れなかったこの本が、いきなり百万部を突破する大ベストセラーになったという話があります。
そのPOPにはこのようなことが書かれていました。
------妻をなくした老人の前にあらわれた白い犬。この犬は老人にしか見えない。それが他のひとたちにも見えるようになる場面は鳥肌ものです。何度読んでも肌が粟立ちます。感動の1冊。プレゼントにもぴったりです。------
・アメリカの同時多発テロ事件はまだ新しいところですが、あの後アメリカでは、アメリカの国旗、星条旗が飛ぶように売れたんですね。あるスーパーマーケットチェーンでは、事件後二日間で六〇万本売れた。ある国旗製造業では、昨年一年間の出荷本数を二日間で出荷してしまった。
●書籍『失われた「売り上げ」を探せ!~商売繁盛の大冒険』より
小阪 裕司 著
フォレスト出版 (2001年10月初版)
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