書籍『いのちをいただく』(内田 美智子 著、諸江 和美 イラスト、佐藤 剛史 監修、西日本新聞社)より
このページは、書籍『いのちをいただく』(内田 美智子 著、諸江 和美 イラスト、佐藤 剛史 監修、西日本新聞社)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・どのようにして食べ物のありがたみを伝えるのか。「命」でしかないのだと思う。(中略)私たちの命は、多くの命に支えられている。それを実感したときに、食べ物のありがたみが分かる。食べ物を粗末にしてはならないと分かる。
・愛情を持って育てたニワトリを、最後は肉にする。「かわいそうという気持ちは確かにある。だけど、自分はできんけん、他の人にやってもらおうとは思わない。最後まで自分でやってやろうと思う」
八尋幸隆氏談
・子どもから「大切に育てた魚を殺して食べることをかわいそうだとは思わないか」と問われた。(中略)
食べることによって、その運命が全うできるわけじゃ。一番かわいそうなのは、食べ残すことなんじゃ
村松一也氏談
・教師たちは1年生の女の子二人が完食した姿に驚いた。魚嫌いで、いつも給食で出される魚を残していたからだ。
「自分で作れば、心が揺さぶれるんよ。そして、おいしく食べてもらうためには、どんな気持ちで育てているか、どんな環境で育っているかを分かってもらうことじゃ」
村松一也氏談
・私たちは生まれ、いまここに生きています。それ自体すごいことです。しかし、これはたくさんの命を頂いているということです。いろんな命を奪っているということです。(中略)
「いただきます」も「ごちそうさま」も言わずにご飯を食べることは、私たちには許されないことです。感謝しないで食べるなんて許されないことです。食べ残すなんてもってのほかです。
●書籍『いのちをいただく』より
内田 美智子 著
諸江 和美 イラスト
佐藤 剛史 監修
西日本新聞社 (2009年5月初版)
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