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取次「地方・小出版流通センター」の出版社加入状況 2001年~2011年
日本の出版取次の数は、全国に47社あると言われています。(※日本出版取次協会の会員数は28社)。そのうちの一つに「地方・小出版流通センター」があります。ここ、地方・小出版流通センターは、地方にある出版社や少部数の書籍や雑誌を中心に扱い、日ごろ、目に触れることの少ない本を流通させる問屋です。
この取次には、毎年、どれくらいの出版社が加入しているのでしょうか。出版業界紙「新文化」2012年5月17日号から、「出版社加入状況 2001年~2011年」を紹介したいと思います。
--------- 出版業界紙「新文化」2012年5月17日号より ------------------------
年 |
東京 |
地方 |
合計 |
2001年 |
27 |
17 |
44 |
2002年 |
27 |
24 |
51 |
2003年 |
23 |
26 |
49 |
2004年 |
10 |
20 |
30 |
2005年 |
19 |
21 |
40 |
2006年 |
18 |
12 |
30 |
2007年 |
9 |
13 |
22 |
2008年 |
19 |
15 |
34 |
2009年 |
10 |
15 |
25 |
2010年 |
14 |
13 |
27 |
2011年 |
16 |
15 |
31 |
※出版業界の新聞 「新文化」 2012年5月17日号より作成
2011年、加入社の特徴
新規加入社は前年の27社(地方13、東京14)に対して、4社増の31社(地方15、東京16)でした。地方の新規加入社を見ると、北は2社のみで、東海以西が13社と、関西方面が多かったのは、東北・関東の被災の影響があるかもしれません。
また、廃業・倒産などで取引を中止した社は、15社(地方10、東京5)となっています。ここ数年の動きですが、地方で出版社を継続するのは東京以上に難しく、一代限りで終わるケースも多いようです。
新規加入者の出版傾向は多岐にわたっていますが、なかで目立つのは、地域を題材にした出版や専門ジャンルの普及を目的とする出版といったもの。これを見る限り、当センターを立ち上げた頃の原点に戻ったような傾向が感じられます。
地方・小出版流通センター 川上賢一氏談
※「新文化」のウェブサイトはこちら
※地方・小出版流通センターのウェブサイトはこちら