中山 和義 氏 書籍『すれ違ってしまった相手との心の修復法』より
このページは、書籍『すれ違ってしまった相手との心の修復法』(中山 和義 著、 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・心理カウンセラーが行ってはいけないことは、簡単に、人の悩みに答えを出してあげること(中略)本当に悩んでいることの答えは、与えてもらうものではなく、自分で気づくこと(中略)自分で気づいた解決策だから、行動にうつせるのです。相談されたら、まず、自分で答えに気づいてもらうように、話をすることが大切です。
・多くの人は求めているのは、本当は悩みを解決する方法を教えてもらいたいということではなく、自分の悩みを理解してもらいたいということです。
相手の悩みをしっかりと聞いてあげれば、解決策をアドバイスできなくても、良い関係を作ることができるはずです。
・大切な人との良い関係を作るために(中略)
①話し終わるまで、黙って聞く
②話をするのを助ける言葉をかける
③相手の話す事実を確認する
④相談されても、簡単に答えを教えない
⑤言葉よりも気持ちを聞く
⑥質問に隠された気持ちを注意する
⑦簡単に人の気持ちを分かった気にならない
・「そのコップを取ってくれる」(中略)
「そのコップを取ってくれると嬉しい」とか「そのコップを取ってくれると助かる」
自分の気持ちを付け加えることによって、印象が大きく変わった(中略)
誰でも、(中略)命令形の言葉をいきなり言われると、良い気分はしないはずです。
・特別な日は、思い切って気持ちを伝えることができるチャンスです。特に、成人式や結婚式などの人生の節目には、お互いの思いを伝え合うことで、関係が深まります。
・相手との人間関係を良くするためには、指示を与えるときに、目的を説明する必要があります。(中略)
「コーヒーを入れてくれる」とお願いだけをするよりも、(中略)「今日、重要な会議があって、眠くなると困るから、コーヒーを入れてくれると嬉しいな」と伝える
・心理学では「怒りの感情」は第二感情と呼ばれている感情です。最初に出てくる感情ではなくて、2番目に出てくる感情になります。「怒りの感情」の前に、相手との関係で最初に出てくる感情は期待や不安といった感情です。(中略)
幼稚園に通う男の子(中略)「お父さんが戻るまで、ここのおもちゃで遊んでいなさい。絶対に、他の所に行ってはダメだよ」(中略)男の子は、(中略)その場を離れてしまいました。(中略)
いなくなったのを見て、不安になり、心配をしながら、必死に探しました。(中略)放送を聞いたときには、安心しました。最後に、男の子に会って、怒りの感情が生まれました。怒りの感情の前に、期待、不安、心配、安心の感情が隠れています。
・相手をほめる言葉とねぎらい言葉(中略)二つの言葉はどこが違うのでしょうか?(中略)
相手の結果が悪い場合に、そのこと自体をほめてあげることは難しいです。しかし、相手が努力していた行動を認めて、ねぎらってあげることができます。行動の結果ではなくて、行動そのものを認めてあげることが関係を強くします。
・火、土、風、水の4つのグループに分けて、性格の特徴を分類して覚える(中略)
土のグループ 牡牛座 乙女座 山羊座(中略)
水のグループ 蟹座 蠍座 魚座(中略)
土のグループの人は、しっかりとした大地のイメージです。まじめで、実利的でしっかりとしていますが、柔軟性がありません。(中略)
水のグループの人は、渇きを癒してくれる水のイメージです。優しくて情に厚いですが、落ち込みやすいです。
・世の中で、絶対に正しいと言い切れることは、何もない(中略)
ある女の子は「氷が溶けたら春になります」と答えました。女の子の答えは理科なら間違いかもしれませんが、国語なら大正解です。
・いいことばかりあるから、笑っているのはないんです。笑っているからいいことがあるんです
●書籍『すれ違ってしまった相手との心の修復法』より
中山 和義 著
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