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出版社にFaxDMを断られたら、こう話してみる
出版社にFaxDMを断られた、という話を伺います。理由は、すでにFAXをおくっているということで、だぶると困るからということ。この点、どうやってクリアにするのか、打開策3つをご紹介したいと思います。
1、「書店の拡販をしませんか?」と提案する
多くの出版社は、取次に任せる配本か、出版社自らでセグメントしたところに配本する2つ方法が一般的です。そこで、配本されていない、もしくは自社で保有していない書店にFaxDMを送り、新たな本屋を開拓しませんか、といった提示をする方法です。
ただし、前提条件がございます。この書店は除いてほしい、といった書店リストのデータを事前にお預かりすることになります。特に、電話番号かFAX番号が必要です。このデータを元に書店を除外するためです。
書店名からもできなくありませんが、全く同じものでないと抽出ができないため「番号」が間違いありません。
2、出版社の気になる点を “取り除く”
出版社が、FaxDMをする際に気にする点は大きく2つです。
1、統廃合からくるクレーム。
2、返本 です。
小社でのクレーム率は、約 0.0009 % を想定しています。要するに、FaxDMの送信件数が、
1,000 件 であれば、 1 件程度
2,000 件 であれば、 2 件程度
3,000 件 であれば、 3 件程度
5,000 件 であれば、 5 件程度
8,000 件 であれば、 7 件程度
の番号違いが出ると予想しています。このあたりをお話するのが一つだと考えます。
※あくまで「番号違い」の見込件数で、書店には正しく送られているけど、「今後不要」といった内容のものは含まれていません。
※抽出条件やご要望内容に応じて多少増えることがあります。特に、小さい書店に送る場合、クレームは増えます。あくまで目安のひとつにされてください。
そして、2つ目の「返本」です。すでに書店に流通しているのなら、売上げをPOSデータをみれば、今後、どの程度、売れるか見込みが出ていると思います。とりわけ、初速の1週間を見ればこの先、1か月の売上げ予想値を掴めると考えます。
その予想値を確認すれば、FaxDMをやる意味があるか、ないかが判断しやすいと思います。つまり、初速が悪いのなら書店にFaxDMをしても返品が考えられるのでやらない。この場合は、流通戦略より、読者への露出戦略を取ると良いです。たとえば、読者が直接、購入するきっかけにつながる新聞や雑誌などへの広告です。
逆に、書店店頭に出てある程度、売れる動きが出ているのなら、FaxDMをしても返品のリスクは少ないと考えられます。もっというと、書店へのアピール材料になるので、むしろチャンスです。
3、どんなものを送っているか内容を確認する
どんな形式のものなのか、その中身を伺えると打開策が見えてくると考えます。もしくは、難しいかもしれませんが、すでにFAXを送っているというのであれば原稿を見せてくれないか言ってみるのも一つです。
多くは、毎月定期的に送っている「新刊ニュース」的な案内FAXで、複数冊ある新刊の一つとして送っているところが大半です。
特に、出版社がよく送る 「 1枚複数冊の案内 」 と著者が送る 「 1枚1冊の案内 」 では、書店に与えるインパクトはいうまでもないことです。この「 1枚複数冊の案内 」 形式は、書店からみると、どれがイチ押しかがよくわからない、といった内容になります。
それと、同じ原稿を近い期間に2度送ると、確かにクレームになることはあります。ただ、原稿が違えばクレームになることは、ほぼ皆無です。仮に同じ原稿でも1週間を空ければ出ても1件あるかないかになっています。
このあたりは、半分、出版社の断り文句でもあるように感じていますので、【2】の部分を深堀りされ、懸念点を取り除いたほうが、いい結果につながることが多いです。
まとめますと、どんなものを送っているか今一度、内容を確認して、送る必要が本当にないものなのか、それとも、まだFaxDMをやる価値があるのかを出版社との話の中から、見つける方法です。
出版社にFaxDMを断られたら、打開策3つ
1、「書店の拡販をしませんか?」と提案する
2、出版社の気になる点を “取り除く
3、どんなものを送っているか内容を確認する