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矢野 耕平 氏 書籍『中学受験で子供を伸ばす親ダメにする親』より

このページは、書籍『中学受験で子供を伸ばす親ダメにする親』(矢野 耕平 著、ダイヤモンド社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・塾にかかる費用は、一般的には小学校三年生を起点に「学年が進むごとに三〇万円の倍数」と言われていて、年間の費用は小学校三年生で三〇万円、小学校四年生で六〇万円、小学校五年生で九〇万円、小学校六年生で一二〇万円が相場です。つまり、中学受験するまでに、ざっと三〇〇万円のお金がかかるというわけです。


・私立中学校の学費は、初年度は一〇〇万円ぐらいが平均的な金額です。学校に納めるお金は、六年間でざっと五〇〇万円。それ以外に、電車やバスで通学する場合は交通費もかかりますし、制服や体操着、部活で使うバッグなども公立の中学より割高なケースが多いようです。


・塾選びに際して、チェックすべきポイントを簡単に列挙しておきましょう。

①合格実績(中略)複数の教室を持つ大手進学塾の場合、すべての教室の合格者数を合算した数値を掲げているところがほとんどです。通おうとしていて教室が、単独でどれくらいの合格者を輩出しているかをチェックすべきでしょう。


・親が言われるがまま、あるいは、親に言われないと何もアクションを起こせないような子どもは、中学入試で門前払いされてしまいます。


・突飛な質問をされたとき、臨機応変に答えられる子どもは、問題解決力があり自主性の備わっている子どもと言えます。


・小学校六年生にもなって、一人きりで電車に乗ったことのない男の子はこれま複数名いたことにも驚きました。


・頭の整理整頓は、日常生活における整理整頓と同じです。


・子どもをどのような環境に置けば、より多くの語彙が身につくのでしょうか。答えはいたって単純です。「親が子どもにたくさん話してあげること」、そして「親が子どもの話をしっかり聞くこと」の二点に尽きます。前者のポイントは、「子どものレベルに合わせた話をしない」ことです。


・カンニングする子どもは、大きく二つのパターンに分類できると考えています。

①向上心が強いあまり、成績が思うように伸びない自分に焦ってしまい、ついカンニングしてしまうパターン

②親の成績面に対するプレッシャーが強いあまりに、ついカンニングしてしまうパターン


・入試直前期の家庭に努力してもらいたいこと。それは、「いかに特別なことをしないかという努力」です。


・掲示板で自分の合格を確認して奇声をあげ、バンザイ三唱している子どもがいました。すぐそばには不合格の報に愕然として立ちすくんでいる子どもがいるというのに・・・・・・。(中略)そんな子どもを毅然とした態度で諌めるのも、これまた親の大事な務めなのです。


・「教育」とは、親や教師が「教え、育てる」ではなく、子ども自身が「教わり、育つ」ものなのです。親や教師は、子どものその姿勢を後押ししてあげるサポート役に徹するべきでしょう。


●書籍『カリスマ講師がホンネで語る 中学受験で子供を伸ばす親ダメにする親』より
矢野 耕平 著
ダイヤモンド社 (2008年8月初版)
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