生田 哲 氏 書籍『子どもの頭脳を育てる食事』より
このページは、書籍『子どもの頭脳を育てる食事』(生田 哲 著、角川書店 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・栄養素が知能に大きな影響をおよぼすことが1960年にアメリカのアルバート・カバラ博士にとって最初に報告された。
・フレンチフライやポテトチップス(中略)これらの食べ物は、子どもの脳に急激にブドウ糖を送るが、その後、いきなり血糖値が下がるため、脳が混乱、子どもは集中できなくなってします。
・子どもをキレさせるおもな要因は、過剰な砂糖、必須脂肪酸の不足などである。富山大学の浜崎智仁教授のグループは、DHA(ドコサヘキサエン酸)を摂取すると、子どもや大人の攻撃性が抑えられることを報告している
・子どもの脳によい食事の基本は、甘いものをできるだけ避けることである。(中略)バナナを食べるときは、全粒シリアルなどのスローカーボといっしょにとるなどの工夫をしてみよう。(中略)
しかし、この原則には例外がある。あなたのこともがサッカーや野球など、相当に激しいスポーツをした後には甘いものを食べるのがよい。
・ドリンクは、子どもの脳を興奮させるのである。子どもの飲もうとする清涼飲料水のラベルを注意して観察しよう。そして、カフェイン、砂糖、合成着色料、安息香酸ナトリウム(保存料)、ブドウ糖果糖液糖を含んだものを避けるのがよい。
・パントテン酸は、記憶力を高める効果がある。ストレスに襲われたときに、これに対抗するために放出させるアドレナリンやコルチゾール、記憶物質アセチルコリンをつくるのにも欠かせない。(中略)
パントテン酸は、酵母、ピーナッツ、豆腐、ネギ、ニラ、ブロッコリー、白魚、ニシンなど、肉類、魚介類、未精製の植物類に豊富に含まれる。
・赤ちゃんためにベストなDHA食は母乳である。もともと母乳はDHAが豊富だが、母親が青魚、シソ油、アマニ油を多くとると、さらにDHAが増える。だから、女性は積極的に青魚、シソ油、アマニ油をとってほしい。
・集中力を左右する最大の要因は「砂糖」なのである。より正確に表現すれば、集中力を左右する最大の要因は血糖値の安定性である。(中略)血糖値を安定化することが知性を高めるためにいちばん大切なことである。
・英語で朝食を「ブレク・ファスト」という。ブレクは「破る」、「ファスト」は「断食」のことだから、朝食は「断食を破る」という意味である。
・子どもがしばしばキレたり、怒りがおさまらないことが多いなら、栄養学的な助けが有効かもしれない。血糖値の不安定さと攻撃的な行動には密接な関係がある。低血糖は、子どもが砂糖、精製デンプン、または刺激物を食べたときに起こりやすい。
そのしくみはこうだ。大量の砂糖を含んだ食べ物や飲み物を摂取すると、血糖値が急激に上昇する。これを元にもどそうと、膵臓からインスリンが大量に放出され、今度は血糖値が下がりすぎる。ブドウ糖不足は脳の危機であるから、ストレス反応が起こる。
●書籍『子どもの頭脳を育てる食事』より
生田 哲 著
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年2月初版)
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