山崎 啓支 氏 書籍『願いがかなうNLP』(サンマーク出版 刊)より
このページは、書籍『願いがかなうNLP』(山崎 啓支 著、サンマーク出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・好ましい変化とは、知っていることを実際に行動に移した人にのみ訪れるものなのです。では、人を行動に導くものは何なのか?それは、強い意欲(モチベーション)です。それは頭で考えるものではなく、胸やおなかで感じるもの、身体で受け止めるものなのです。
・脳の機能を知り、願望を実現させる方向に向けた脳の使い方をすれば、人はだれでも願望を実現させることができる。自分の望む未来を手に入れることができる。人は誰でもそういうすばらしい力をもっている
・彼女が禁煙できなかった本当の理由(中略)
当時の彼女の友人たちはほとんどがいわゆるヤンキー。(中略)煙草を拒否すれば仲間として認められない状況にいたのです。(中略)
彼女の無意識のなかには、「喫煙=仲間として承認される」という意味があったのです。逆にいえば「禁煙=仲間はずれ」という意味です。
十代のときに固定されたこの意味がいまも生きていて、彼女の無意識は、自分が仲間はずれになることを避けるために禁煙を拒んでいたのです。
・もしあなたに、本当にかなえたい願望があるとしたら、「~したい」と強く願いすぎてはいけません。それが願望実現のポイントです。起業したいと思うなら、「起業したい」ち強く願ってはいけません。(中略)
たとえばあなたが「ベンツが欲しい」と強烈に願ったとします。そもそもベンツが欲しいということは、「いま・ここ」にはベンツがないということです。つまり、ベンツが欲しいと強烈に思うほど、「いまはベンツをもっていない」「ここにはベンツがない」というメッセージが無意識に届いてしまうのです。
・願望実現の最大のポイントのひとつは、「~したい」「~が欲しい」などと強く願うのではなく、無意識のレベルで「できて当然」と感じている状態をつくることなのです。
・仕事ができる人というのは、たいてい新入社員時代に何らかの成功体験をしています。たとえ些細な成功でも、新入社員時代という新鮮な時期での体験にはインパクトとがあります。このインパクトのある体験が「自分は仕事ができる」というセルフイメージをつくりだすのです。
・私は過去に生牡蠣を食べて、あたってしまったことがありました。数日、強烈に苦しんだのです。以来、牡蠣が食べられなくなりました。(中略)このように、人は強烈な体験をすると極端なイメージ、思い込みをつくるのです。これを一般化といいます。
一般化とは、「これはこうだ」と価値を勝手に決めつけてしまうこと。「X=Yだ」と決めてしまうことをいいます。
・たとえば、「どしゃぶりの雨」。ピクニックに出かけようとする人にとっては最悪のものでしょうが、水不足に苦しんでいる地域の人にとっては、恵みの雨といえます。でも、「どしゃぶりの雨」そのものに、もともと価値はありません。
・願望を思い描くのは、あなたの意識ですね。このとき、無意識が意識と同じ方向を向いていれば願望はかないます。ところが、無意識は常に意識と同じ方向を向いているとは限りません。まったく逆の方向を向く場合もあります。
・私たち人間の脳には、次の三つの基本的なプログラムがあります。
1 脳は空白をつくるとそれを埋めようとする(空白の原則)
2 意識は同時にふたつ以上のことをとらえるのが苦手である。よって焦点化が起こる(焦点化の原則)
3 脳は快を求めて痛みを避ける(快・痛みの原則)
・願望を実現させやすい人というのは、その願望の実現後を見ている人です。作家になりたいと強く思っている人が作家になれるのではありません。作家になったらどんな作品を書くかを考えている人が、作家になれるのです。
東大に入りたいと強く願っている人が東大に合格するのではありません。東大に入ったらどんな勉強をしたいか、どんな大学生活を送りたいか考えている人が、東大に合格するのです。
会社に入りたいと強く願っている人がその会社の入社試験をパスできるのではありません。会社に入ったらそこでどんな仕事をしたいを考えている人が、その会社の入社試験をパスできるのです。
・イメージトレーニングには“強い”イメージトレーニングと、“弱い”イメージトレーニングの二種類があるのです。イメージトレーニング強いならプログラムは書き換わりますが、イメージトレーニング弱いではなかなか書き換わりません。(中略)
“強い”イメージトレーニングとは、五感全部を総動員したものをいいます。
・弱いイメージトレーニングとは、視覚のみを使ったのもでした。強いイメージトレーニングとは、五感全部を使ったものでした。つまり、本当に強いイメージトレーニングとは、実際の体験(外的体験)に近いものなのです。
・何かに成功する人とは、「自分は成功して当たり前」と思っている人です。ベンツを買える人とは、「ベンツなんかすぐに買える」と思っている人です。つまり、願望を実現させやすい人というのは、「実現できて当然なのだ」と自然に思っている人なのです。感覚レベルで「願望実現は可能」と感じられている人なのです。
・「税理士になりたい」という人は、税理士になったあとにどんなビジネスをしたいか、を考えるのです。すると、本来の目標が途中経過になるのです。通過点になる。つまり。目標の価値が下がるのです。目標達成の難易度が低くなる。「超えて当然のハードル」になるのです。
・「なりたくない状態」をゴールにしてはならない(中略)
目標には必ず「なりたい状態」を設定する。(中略)当たり前のことと思うかもしれませんが、人は案外、逆の目標設定をしてしまいがちなのです。
たとえば、結婚式のスピーチを頼まれたときを考えてみましょう。たいていの人は「緊張しないで話そう」「失敗しないようにしよう」と思ってしまいます。「リラックスして話そう」とか「成功させよう」とは思わないんですね。(中略)
つまり、目標設定が「なりたい状態」ではなく、「なりたくない状態を否定する」形になってしまっているのです。
・願望実現のためには短所克服より長所進展がよい
あなたの願望をかなえるために、「自分のなかにあるものを伸ばす」という観点でゴールを設定することも重要です。(中略)
長所進展は、脳にとっては「快」です。短所克服は、脳にとって「痛み」です。つまり、短所克服より長所進展のほうが脳は効率よく働いてくれるのです。
・願望実現の最強兵器------「アズ・イフ・フレーム」(中略)
願望はある。けれども、自分は願望を実現させることなどできないのではないか------。こんなふうに思ってる人にも有効な方法が「アズ・イフ・フレーム」です。アズ・イフ・フレームとは、「もし願望がかなったら、自分はどうしたいですか?」(中略)と自分で自分に問うのです。
・ガンにかかったとき、(中略)医師や看護婦も「一緒にガンを克服すべく努力をしましょう」などというでしょう。「ガンと闘っている自分」をイメージしてしまい、かえって逆効果になってしまいます。そこで彼は、その患者に次のように質問したのです。
「もしあなたのガンが治ったら、あなたは何をしたのですか?」
その男性にとっては、それまで考えたこともない質問でした。(中略)
「孫と一緒にフランスに行き、フランス料理を食べたい。孫にパリを案内してあげたい」と切り出しました。
・足が悪くて七年間立ってないという男性がいました。(中略)そこで彼女は聞いたのだそうです。「もし立てるようになったら、何がしたい?」と。するとその患者さんはうれしそうに話し出しました。そして奇跡が起きました。翌日、その患者さんは自らリハビリセンターに行ったのだそうです。
・すぐに手に入るものは、失うのも早いのです。莫大なエネルギーを投入して手に入れたものは定着して、生涯あなたを支えつづけるのです。
・「私はぜんそくだ」(中略)
これはアイデンティティーレベルの表現です。(中略)
「私にはぜんそくの症状がある」
このような表現をしている人は、比較的治りやすいのです。「私=ぜんそく」ではなく、私の一部がぜんそくだという表現なので、対処することができると潜在的に思っているということを意味しています。
・「ヤンキー先生」として有名になり、現在は参議院議員として活躍する義家弘介さんをご存じの方は多いと思います。(中略)
彼は大学時代にバイク事故を起こします。胃、腸、すい臓、肝臓、腎臓が破裂、意識不明の重体となったのです。(中略)
彼の前に現れたのは北星学園余市高等学校でお世話になった安達俊子先生でした。(中略)
その先生が、北海道から神奈川県の病院までわざわざ駆けつけてくれたのです。そして安達先生は、ベッドで苦しむ彼の手を握りしめながらいうのです。
「義家君、死んではだめ、死なないで。あなたは私の夢だから。だから死なないで・・・・・・あなたは私の夢だから・・・・・・」
この言葉によって、彼は「生きたい」と思うようになるのです。(中略)そして、彼は変わるのです。これからは、残りの生涯は、自分を救ってくれた「教育」に捧げようと。
・人が究極に「安全・安心」を感じられるのは、自分をありのまま認めてもらうことなのです。あなたはあなたでいいのだと、心から受け入れられることなのです。
・セミナーの最初に、「私は成功者でもなく、願望も実現していません。しかしこの五か月の間に、願望を実現してみせます。私自身が必ずそれをやり遂げます。その姿勢を見てほしい。そして、このグループのみなさんと一緒に全員で願望を実現したい」と熱い思いで語ったのを覚えています。
●書籍『願いがかなうNLP』より
山崎 啓支 著
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