林 望 氏 書籍『「考える子ども」の育てかた』(PHP研究所 刊)より
このページは、書籍『「考える子ども」の育てかた』(林 望 著、PHP研究所 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・音楽でもなんでもそうですが、いくら練習しても、練習は練習でしかない。本番を踏まないと上達しないのです。
・伝統的階級社会のイギリスでは、貴族階級、上流階級、中流階級、中流上層インテリ階級、労働者階級など、階級によって家庭のあり方が違います。(中略)共通しているのは、何よりも家庭が優先するという考え方です。勤務時間中に、子どもの世話をするために一時的に家を帰るといったこともある程度社会的に容認されている。
・小さい子ども時代にストレスのない状態が十分に存在している場合、子どもは多少の冒険をしても、家へ帰ればお母さんやお父さんが優しく癒してくれるという安心感を持ちます。(中略)それが足りないと、(中略)結果的に独立が阻害されるということになりがちなんです。
・子どもの内側からなる自発性を尊重することなく、外側から一定の、あるいは通俗なステレオタイプを押しつけるようなのがこういう受験塾というものであるなら、もはや通わせるには及ばない。
・強制された読書は読書ではない(中略)漫画だって読書のうち、何も読まないよりは漫画でも読むほうが断然いいだろうと思っています。
・本を買ってきて読んで置いておくということを親が十年、二十年とやっていきます。子どもが物心つくまでの五年間、六年間に、親が読んだ本がずっと集積して置いてあれば、子どもが大人になった時、それが自ずから読書環境を提供するに違いない。
・家は安心できる港でありたい。どんなに辛いことが外であっても、一度家に帰れば、そこになんでも聞いてもらえ、優しく癒してくれる親が迎えてくれる、そうすれば、心の傷を他人に向けて転嫁する必要もありません。
・子どもが何かを志を立てて、やってみたいと言った時に、「よし、やりなさい。がんばれよ。経済的なことは何も心配しなくていいからな」と言ってやれるだけの覚悟が、親にあるかどうかです。
・夫婦といえでも独立した個人の集まりです。そこから発想して、子どもたちも一人ひとり独立した個人として育てた
・「授からなかった時」があったからこそ、いざ生まれてきたことを感謝することができた
●書籍『「考える子ども」の育てかた~父親よ、子育てをしよう』より
林 望 著
PHP研究所 (2002年6月初版)
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