書籍『6枚の壁新聞~石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録』(石巻日日新聞社 編集、角川マガジンズ 刊)より
このページは、書籍『6枚の壁新聞~石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録』(石巻日日新聞社 編集、角川マガジンズ 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・大勢の人が囲んでみていた。その様子を撮影していると、中年の女性から「こんなところを撮ることないでしょ。報道だからって撮らないでよ」と言われる。近くにいた若い男性からは「信じられないな」と吐き捨てられた。返す言葉もなく黙々と撮影、取材を続けた。なんて因果な商売だ。
・タバコの自販機を開け、店頭販売する店が多く見られた。「お釣りはいらない」と札を置いていく市民が多い。お札を持っていても、買うものや場所がなければ“ただの紙”という感じだった。
・着の身着のままで津波から逃げた人たちは、時刻という非常に身近な情報さえも知ることができなかったのだ。そして、周囲に広がる暗闇は、人々の不安と悲しみを一層深くした。
●書籍『6枚の壁新聞~石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録』より
石巻日日新聞社 編集
角川マガジンズ (2011年7月初版)
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