司 修 氏 書籍『本の魔法』(白水社 刊)より
このページは、書籍『本の魔法』(司 修 著、白水社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・岩波書店の地下の会議室には、和室があり、酒肴がさりげなく出てくるところであった。岩波に限らず、著者と出版社の関係を酒場や料亭に似た雰囲気で結ぶのは、どこでもあったのだと思う。新潮社にも、社屋の隣に、旅館まがいの缶詰め屋敷があった。大手の出版社が持つ東京に近い温泉地の施設は、もの書きを一カ月二カ月缶詰めにしても退屈させない、温泉旅館なみの造りがしてあって、酒も料理も、希望通りに出てくる経験をしたことがある。
●書籍『本の魔法』より
司 修 著
白水社 (2011/6/3)
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