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山田 真哉 氏 書籍『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい』(小学館 刊)より

このページは、書籍『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい』(山田 真哉 著、小学館 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・馴染みのお客さんだ来る時だけ営業している(中略)

商店街にある潰れそうで潰れないお店。そういうお店には、たいていの場合、会計的に非常に収益性の高い仕組みが隠されているんです。(中略)


まず、お店は持ち家、働いているのはおばあさんだけ。仕入れを行うのは、お客さんが来店する日だけで、その日のうちに売り切ってしまいます。なんて素晴らしいのでしょう。賃料も人件費もかからないうえ、食材費には絶対にムダが発生しない。つまり、売上から引かれる費用は純粋に仕入れ代だけで済むのです。


・利益を出すためには「売上」を増やすか、「費用」を減らすしかないのに、売れ残りが出てしまったら、まったくの逆。売上はないわ費用は出ていくわ、いいことがひとつもありません。損益をマイナスにさせる行為だっていうことです。


・“感情”ではなく“勘定”で考えること。これが、会計の鉄則その1。


・日々お金が入るけれども低い売上の「定期低収入」と、時々しか入ってこない仕事だけれど高い売上になる「不定期高収入」。この2つがうまく補いあうと、経営は非常に安定します。


・人間は得をした喜びよりも、損をした悲しみのほうが2倍強く残る。だから、損失を回避する選択をする(中略)

つまり、「臨時収入3万円♪」という喜びの記憶よりも、「3万円入りの財布を落としてしまった!」というショックな思いのほうが、2倍強く心に残るわけです。


・数字力(中略)

■第1問

あるエコ関連のNPOが次のような告知を行いました。

「私たち『エコNPO法人(仮名)』は、環境活動に貢献している企業に対し、投資を通じて応援をしています。

当NPOに1口10万円を出資していただければ、その資金を環境企業に投資し、そこから生じる利潤から皆様に毎週500円を配当金としてお渡しいたします。

おじいちゃん、おばあちゃん、タンス預金になっている10万円を私たちに預けてみませんか?」

このNPOに対して、あなたはどういう印象を持ちますか?(中略)

年間配当金2万4000円÷出資10万円=0.24→年利24%(中略)

というわけで、この問題の正解は、「このエコNPOは怪しい」でした。


・■第2問

問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい。(中略)


正解は2つあります。2つとも当てないと、正解とはいえません。1つ目は、「弁当」と呼ぶのをやめましょう。「弁当」という言葉の響きが、もはや安そうなのです。なにせコンビニでは300円とかで売られている時代ですからね。(中略)

では、どう呼ぶのか?「弁当」ではなく、「駅弁」に変えてください。「空弁」でも「速弁」でも構いません。(中略)

※参考:速弁(はやべん)とは、主として中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)が管理する高速道路の一部のサービスエリア及びパーキングエリアで販売されている弁当のことをいう。Wikipediaより抜粋


正解の2つ目は、2000円の弁当の隣に、次の価格帯の弁当を用意することです。「3000円」「4000円」(中略)そして、3つを並べて販売するのです。(中略)「高級駅弁の価格帯はこんなものか」という感覚になり、2000円が安く思えてきます。というのも、価格が異なる商品が並ぶと、その中間価格が判断の基準にとなるからです。これもアンカリング効果ですよ。

・消費者にとって大切なのは、目の前にあるモノだけでその価値を判断しているのではなく、自分のモノサシを持って納得して購入することです。


・アンカリング効果とは、ある数字に引きずられて判断が左右させること


・起業(中略)株式会社の資本金はいくらにしたらいいですか?(中略)

「1000万円未満にしたほうがいいですよ」と勧めました。なぜかというと、原則、設立2年目までは、資本金1000万円未満だと消費税の納税が免除されているからです。


・「8」というフォルムが、「人間のくびれを連想させる」という効果があります。だから、グラビアアイドルのウエストの定番は昔から「58」cmなんです。


・たとえば、上司や同僚、恋人に贈るプレゼントも、金額の多薦よりも誕生日や入社年などの記念年にちなんだものを選んでみてはどうでしょうか。一緒に働き始めた年にちなんだワイン、相手の誕生日の年に造られたワインは印象に残りやすいものです。なぜなら、その数字には互いだけが理解できる“特別な意味”“特別なロジック”が含まれているからです。


・「48」という数字はそもそも神話性があります。たとえば、相撲の決まり手の数を表す「四十八手」。このさまざまな技があるイメージは、「さまざまなタイプのメンバーがいる」というAKBと結びついているものと思われます。もっと言うと、花札は1組48枚、ひらがなは「ゐ」「ゑ」「ん」を含めて48字など、そもそもグループを示す数字でもあります。


・「数字の使い方がうまい人」とは、数字を単に記号として見るのではなく、言葉のひとつとして、表現のひとつとして、積極的に使いこなしている人のこと。


・いきなり難易度を上げると、結局身につかないですから


・財務諸表(決算書)

1、賃借対照表
2、損益計算書
3、株主資本等変動計算書
4、キャッシュフロー計算書


決算書は別に1つの書類じゃないんです。上の4つの書類をまとめて「財務諸表」、またの名を「決算書」と呼んでいます。


・会社の財産の中でも、「賃」は自分の財産のこと、「借」は他人から借りている財産のことを指しています。(中略)

貸借対照表は、「自分の財産」と「他人から借りている財産」を照らし合わせた表


・損益計算書は通信簿(中略)

四字熟語(中略)の意味がわかれば、損益計算書のキモはつかめたも同然です。

「増収増益」は、調子が良い会社。
「増収減益」は、規模は拡大しているけど効率は悪くなっている会社。
「減収増益」は、規模は縮小しているけど効率は良くなっている会社。
「減収減益」は、調子が悪い会社です。


・キャッシュフロー計算書は「お金が増えたか減ったか」を計算します。(中略)なので、損益計算書よりもキャッシュフロー計算書のほうが倒産に直結する内容になります。ちょっとシビアです。


・会計の世界では、この先お金に変わる可能性のあるものをすべて資産、これから払うものはすべて負債とするルールになっているのです。


・損益計算書の「5つの利益」(中略)

①売上総利益(中略)
②営業利益(中略)
③経常利益(中略)
④税引前当期純利益(中略)
⑤当期純利益(中略)

僕が推している注目すべき利益、(中略)個人的には②の営業利益です。会社の本業によって生じた利益であり、②営業利益が伸びていれば会社の成長は順調だからです。


・「安心して老後を過ごすには、いくらあればいいですか?」と聞かれた時は、「夫婦で20年間生活するために必要な額は8000万円」と答えています。(中略)


まず、毎月の生活費を30万円とすると、20年分で7200万円になるのですが、それに、家のリフォーム代や老人ホームへの入居金などを加えて、8000万円という数字を弾き出しました。月々30万円の根拠となるのが、次の2つの統計。


1つは生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」(平成22年度)です。これによると、調査に答えた皆さんが「ゆとりある老後」に必要だと考えるお金の平均は、毎月36万6000円でした。


一方、実際の生活費が見えてくる総務省の家計調査報告(平成23年度)によれば、60歳以上の夫婦世帯の平均支出額は、毎月約26万5000円となっています。


つまり贅沢すぎないゆとりある生活のために必要な額として、その間の30万円という額を想定させていただきました。


・国民年金の受給額は満額で一人年間80万円程度ですから、夫婦二人で年間160万円。20年間受け取ったとすると、総額は3200万円になります。8000万円から差し引くと、貯めなければならない金額は4800万円に。


・2005年に出した『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』が売れた後のことです。ここだけの話、印税が1億円ほど入ってきたのです。(中略)臨時収入をどうしたかといいますと、その半分の5000万円を株式やFX(外国為替証拠金取引)に投資したのです。(中略)


買った直後にライブドアショックが起き、しばらしくしてリーマンショックが起きてジ・エンド・投資した資産は3分の1になりました。(中略)


------1億円の印税の残り半分、5000万円はいったいどうしたのですか?

わかりませんか?もちろん・・・・・・納税ですよ。


・優待ゲイン(中略)

家電量販店のビックカメラ(中略)

1株(約4万円/2012年11月現在)保有で、「株主様お買物優待券」は年間3000円分もらえます。さらに1年以上保有すると1000円分、2年以上継続保有すると2000円分が上乗せに。つまり毎年5000円分の優待ゲインを得ています。8年間保有すれば、優待だけで元が取れる計算です。


・消費税増税の対策まとめ(中略)


第一生命経済研究所の試算では、消費税が10%になった場合、年収400万~450万円の世帯で11万7274円、年収450万~500万円の世帯で、12万5889円の負担増になるとされています。


・増税前のほうが得なモノも、わずかですがあります。たとえば、交通機関系。前回もそうでしたが、消費税がアップすると電車代なども併せて値上げされます。ならば、定期券は増税直前に6ヶ月定期を買っておく(中略)回数券も同様です。新幹線や飛行機の予約チケットも増税前に買っておいたほうがいいでしょう。そしてイベント系。映画や演劇、スポーツ、遊園地、美術館(中略)


あとは、金、ゴールド(中略)ただし、200万円以上の投資ができる方に限る


●書籍『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい』より
山田 真哉 著
小学館 (2012年12月初版)
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