書籍『学問のすすめ 現代語訳』(福澤 諭吉 著、斎藤 孝 翻訳、筑摩書房 刊)より
このページは、書籍『学問のすすめ 現代語訳』(福澤 諭吉 著、斎藤 孝 翻訳、筑摩書房 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・『学問のすすめ』は、(中略)一八八〇(明治十三)年に合本し一冊の本として出版されました。合本の前書きによると、初編の発行以来九年間で七十万冊も売れ、当時の大ベストセラーでした。
・海外の思想を日本の状況に照らしてわかりやすく紹介した本を「訳述書」と言います
・人間たる者は、ただ自身と家族の衣食を得ただけで満足してはならない。人間にはその本性として、それ以上の高い使命があるのだから、社会的な活動に入り、社会の一員として世の中のためにつとめなければならない
・人間は自分で思っているより愚かなことをする
・他人の働きに口を出そうとするならば、試しに自分をのその働きの立場において、そこで反省してみなければいけない。あるいは、職業がまったく違ってその立場になれない、というのであれば、その働きの難しさと重要さを考えればよい。
・人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない
・小学校から高校まで、たくさんの教科書に出会いながら、それに本当に感動した体験は少ないはずです。なぜかというと、一人の人間が責任をもって、自分の顔を出して自分の声で、聞き手に生身の体ごと語りかけていないからです。もし、一人の個人の著者が、日本の歴史を真に語りきったものであるならば、少し事情は変わってくる。
・文体には、その人柄が表れます。福澤の文体は、他人に理解されることを恐れていない文体なのです。
●書籍『学問のすすめ 現代語訳』より
福澤 諭吉 著
斎藤 孝 翻訳
筑摩書房 (2009年2月初版)
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