吉岡 友治 氏 書籍『「眼力」をつける読書術』(東洋経済新報社 刊)より
このページは、書籍『「眼力」をつける読書術』(吉岡 友治 著、東洋経済新報社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・100冊の本を読むことは、100人分の豊かな人生経験と知識を自分にインスートルするのと同じ
・読書というと、つい「マニュアル」「ハウツー」の知識情報を求める人が多い。(中略)わかりきったことを自分がわかっていないから、こういう本が必要になるのだ。(中略)「マニュアル」「ハウツー」ばかり追いかけていては、絶対に人に差をつけることはできない。
・論文の読み方1(中略)
論文とは自分の言いたいことを、周囲から予想される質問に応答しつつ、他人に納得してもらう対話の仕組みになっている(中略)問題→解決→理由/説明/例示という仕組みが論文の構造だ。
・随筆は体験→感想→思考・考察という順番になっている(中略)随筆で一番大事な内容は思考・考察の部分である。だから、読むときには「こういうことがあってこんなことを感じた」という体験・感想のところは軽く読み流す。その代わり、思考・考察のところでちょっと立ち止まって、あれこれ自分の体験や人生と重ねつつつ思いをめぐらす、という読み方になる。
・要約とは「大切なところを丁寧に抜き出す」というより、要らないところを大胆に捨てる技術なのである。
・統計の読み方を覚える(中略)
折れ線グラフは時間による変化を表す。だから、「・・・だったが、~からは
・・・になった」という形に直すと簡単だ。
・統計の読み方を覚える(中略)
①トレンドをまとめる、②背景・メカニズム。原因を推測する、③評価・予測・対策を考える、がグラフを読んでいく場合の大切なポイントなのである。
・悪文には典型的な特徴がある。構造が不明確である、論理が間違っているなどの他のに次のような代表的症状がある。修飾語が長い、慨嘆口調になる、読者にやたら問いかける、内容が曖昧である、情緒におぼれる、「そして」を連発する、接続語がない、指示関係が不明などなど。
・時間が短いから集中度が増すという側面の方を期待すべきなのである。
●書籍『「眼力」をつける読書術』より
吉岡 友治 著
東洋経済新報社 (2009年11月初版)
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