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木原 武一 氏 書籍『性格の研究~タイプ論からヒーローを読む』(PHP研究所 刊)より

このページは、書籍『性格の研究~タイプ論からヒーローを読む』(木原 武一 著、PHP研究所 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・人間をよく知るためにはいろいろな方法が考えられるが、人間をいくつかのタイプにわけて、それぞれのタイプの特徴を考えるという方法がある。


・人間のタイプをきめる四つの指標のなかで、なかなか判定しにくいのが「知覚」の方法である。これは、直観(N)タイプと感覚(S)タイプにわかれるが、主として前者は可能性に、後者は現実に関心をよせる。理想主義者と現実主義者と区別すればわかりやすいかもしれない。


・人間のタイプを考えるとき、まず、内向型(I)か外向型(E)かというところから始めるのがふつうである。主として自分の内面的な世界に関心を向けるのがIタイプで、静かで控えめ、うちとけにくいというのがその特徴である。


・家康のばあいは、逆にかなり強い感覚型である。現実的で、実際的というだけでなく、状況をありのまま受け入れるという点ではこんなエピソードがある。家康が二条城にいたころ、市中に家康のことを落書する者が多く、役人がこれを取り締まろうとしたところ、家康は「落書を禁止してはならぬ。はしたないことではあるが、自分の心得にもなるからそのままにせよ。いくどでも見よう」と言った。これが家康の「現実主義」なのである。


・ウィンストン・チャーチル(中略)

のちにノーベル賞を受賞し、首相になったほどの人物が、学生時代は親も先生ももてあますような落第生だったということである。いつもクラスのビリで、入学試験には二度、三度と落ちた。


・アドルフ・ヒトラー(中略)

雄弁で天才的な演説の名手(中略)

彼は演説にあたって、弁護士が法廷でみせるような巧妙な言いまわしや論理を駆使したわけでなかった。まずはじめはだれにでも理解され、受け入れられるようなやさしい話から切り出し、やがて自分の主張を誇張しながら何度も繰り返すというのが彼の方法である。


・福沢諭吉(中略)

慶応義塾を開いた際、福沢は授業料というものを日本ではじめて設けている。それまでは、だいたい盆暮に金品を届けるのが習わしであった(中略)はじめは、「実に天下の耳目を驚かした」という。


・人間のタイプをきめる最大の要因は、自分をとりかこむ外の世界にたいしてどのような態度をとるかということである。外界にたいしてたえず目を向け、旺盛な好奇心を発揮し、積極的なはたらきかける傾向の強い人は外向(E)タイプ、それとは逆に、自分の心の内部へと目を向け、外界にはたらきかけることに無関心な人は内向(I)タイプと大別される。


・どういう自伝を書くかは、著者のパーソナリティと密接な関係がある。自伝はその人のタイプを映し出す鏡でもある。ダーウィンの自伝の最大の特徴は、すべて具体的な経験や出来事から成り立っているところにある。


・ニュートンは、リンゴが木から落ちるのを見て、普通の人が考えるのとは正反対のことを考えたのである。リンゴも地球が引っぱっているのではないか、と。


・本を読んで何かを始めようとする人は内向タイプに多い。


・チャップリンは貪欲に知識を求め、暇さえあれば本屋漁りをしていたということであるが、それは実は、「無知な人間に対する世界の侮辱から身を護るためだった」。彼は満足に小学校も卒業していないのである。


・TIの各尺度内容

〈内向タイプI ------ 外向タイプE〉(中略)

〈感覚タイプS ------ 直観タイプN〉(中略)

〈感情タイプF ------ 思考タイプT〉(中略)

〈知覚タイプP ------ 判断タイプJ〉(中略)

四つの側面は、単にそれぞれの特徴を見るだけでなく、四つの指標を組み合わせることによって、(中略)一六の性格のタイプにあらわすことができる。


・INTJ(中略)
INTP(中略)
INFJ(中略)
INFP(中略)

ISFJ(中略)
ISFP(中略)
ISTJ(中略)
ISTP(中略)

ENTP(中略)
ENTJ(中略)
ENFP(中略)
ENFJ(中略)

ESFP(中略)
ESFJ(中略)
ESTP(中略)
ESTJ


●書籍『性格の研究~タイプ論からヒーローを読む』より
木原 武一 著
PHP研究所 (1997年12月初版)
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