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中村 邦夫 氏 書籍『これからのリーダーに知っておいてほしいこと』(松下政経塾・PHP研究所 編集、PHP研究所 刊)より

このページは、書籍『これからのリーダーに知っておいてほしいこと』(中村 邦夫 著、松下政経塾・PHP研究所 編集、PHP研究所 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・創業者も松下電器発展の要因と一つとして、派閥がないということを挙げておられましたが、その伝統は継承されているわけです。


・どうして土日連休というのは始まったのか(中略)アメリカではじめて知りました。土曜日はユダヤ教の安息日で、日曜日がキリスト教の安息日。だからと土日が休みだというんですね。


・京都三社といわれる、京セラ、ローム、村田製作所


・経営者にとって事業を撤退する、退くということは、始めることよりも難しいことなのです。撤退するには、始めるとき以上に、勇気や信念が要るのです。しかも摩擦を恐れないことが必要になりますから、誰でも平然とやれるものではない。


・経営のスピードには、大きく二種類があると僕は認識しています。一つは、ある目的を達成するための時間的な速度です。それがスピードです。それからもう一つ、アジリティというものがある。変化対応の速さ、俊敏性とでもいえるものです。会社が大きくなると、どうしてもこの俊敏性に欠けていくものです。


・失敗したら他人のせい、成功したら自分の手柄、という人物がいますよね、そういう人はいつも、なにごとにおいても「他責」になる。他人に責任を負わせる人が組織にいると、組織は破壊されてしまいます。


・“欲と二人連れ”という言葉もあるように、人間は自分の利益を中心にものごとを考え、行動する面がある。同じことをするなら利益が多い方がいいというのが人情である。


・結局、人間には“欲と二人連れ”で、利によって働くという面と、使命に殉ずるというといささか語弊があるが、世のため人のために尽くすところに喜びを感じるといった面とがあるわけである。


だから人を使うにしても、給料だけを高くすればいいというのでなく、やはり使命感というものも持たせるようにしなくてはほんとうには人は動かない。


・自分が「創業者」という心持ち(中略)

雇われているという意識を持つのではなく、自分の会社を自分が経営しているのだという気持ちで、日々の仕事に臨みなさい。そうしてこそ自分の仕事にやりがい持ってあたれるはずだ


・この大学はホテル経営学では世界一の大学で、コーネル大学を出た人が、結構ホテル経営をしているんです、帝国ホテル元社長の犬丸一郎さんの、この大学に行かれていたでしょう。


・東京・有明のパナソニックセンター東京内に二〇〇六年八月に開設した「リスーピア」という、理科・算数のおもしろさを体験できる施設

※参考:「リスーピア」のウェブサイトはこちら


・虎でも猫でも跳び上がる前は一旦縮む


・意識改革のために再三伝えたことはというと、それは「衰退していく会社の条件」というものでした。(中略)


まず一番目は「傲慢」。(中略)当時の事業部長に集まってもらって懇談会をやるろ、みんなして「我々はトップメーカーだ」と言うんです。(中略)「じゃあ、いまマーケットシェアは?」となると、「五位です」という答えが返ってくる。五位でトップメーカー、はないでしょう。その感覚、その言葉自体が、傲慢そのものといえる。(中略)


それから二つ目は「自己満足」。これは製品を出して売れなかったら、「買わないほうがおかしい」と言い出すようなことです。(中略)


それで三つ目が「摩擦を恐れる」。改革というのは、摩擦がつきものです。(中略)


それから四つ目が「会議ばっかりやっている」。○○委員会といって。たくさんの会議をつくってしまう。(中略)まさに組織の末期的症状なんです。(中略)結論めいたものは出すものの、結局実行には移さない。


・近江商人の発祥地として五個荘という地があるのですが、その近江商人の商いに対する考え方が「三方よし」というものなのです。「売り手よし、買い手よし、世間よし」という言葉に集約されています。


●書籍『これからのリーダーに知っておいてほしいこと』より
中村 邦夫 著
松下政経塾・PHP研究所 編集
PHP研究所 (2011年8月初版)
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