バルバラ・ベルクハン 氏 書籍『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』(阪急コミュニケーションズ 刊)より
このページは、書籍『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』(バルバラ・ベルクハン 著、阪急コミュニケーションズ 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・対立ではなく対話を(中略)
・「やまびこトーク」によって、不愉快なことを言われてもケンカにならずにすみます。やり方は簡単。相手の発言の中から、あなたが気分を悪くした言葉を抜き出して、それがどういう意味かを尋ねればいいのです。(中略)「それはどういう意味ですか?」
・返し技 「やまびこトーク」(中略)
「あなたの報告書、ちょっと雑だったわね」
→「どういうところが雑だったのでしょうか?」
「ずいぶん、馬鹿げたことを言いますねえ」
→「あのう、どういうところが馬鹿げているのでしょうか?」
・<言い返したい。でも相手と同じレベルには落ちたくない>(中略)
「ひとことコメント」(中略)変なことを言われたら、これを使って答えればいいのです。(中略)
「まるで腸捻転でも患ってるみたいな顔しているんだね」
→「あ、そうなんだ!」
・返し技 「ひとことコメント」
→ 「まあね!」
→ 「あらあら!」
→ 「おやまあ!」
→ 「あれれ!」
→ 「へえ!」
→ 「うーん」
→ 「これはこれは!」
→ 「あ、そう!」
→ 「どうも」
→ 「はあ・・・・・・」
・相手と同じ土俵に乗ってしまった負けです。(中略)挑発する側にとっていちばんのダメージは、相手にされないことです。反応がなければ、もはや挑発ではないからです。戦わないのがいちばん簡単でたしかです。
・威張り屋には褒め言葉(中略)
高慢な人というのは、要するに、相手よりも自分のほうが優れていると言いたいのです。(中略)何もわかっていないくせに、人に何もかも説明しようとする人ですよ。そして、相手にコンプレックスを感じさせようとする
・威張った人というのは、基本的に自分の優秀さを認めてもらいたいと願っています。けれども、いざ実際にそうされるとうろたえるのです。
・返し技 迂回トーク(中略)
相手が何か不愉快なことを言ったら、まったく別の話をします。そのときちょうどあなたの頭に浮かんだことなら何でもかまいません。(中略)
「まったく。あなたって本当にイライラさせますね」
→「そうそう、いま思ったんですけど、今年の冬はきっとあたたかいですよ。夏がこんなだったんですから。冬だってそんなに寒くなるはずがありませんからね」
その他にも、
→「それはそうと、この季節にしてはずいぶんあったかいですね」
・何のこと? (中略)
相手を混乱させること。あなたは言葉による攻撃にことわざで返事をします。とはいってもその場にまったく合わない。トンチンカンなことわざ答えるのです。
たとえばこんなふうに。
「あなたって、ちゃんとした教育を受けてないような話し方をするのね」
→ 「そうなの。祖母がいつも言ってたんですよ、早起きは三文の得って」(中略)
あなたが何を言いたいかわからないので、相手はまごつき、戦力を失います。
・相手を無力に
「場ちがいなことわざ」は柔道や合気道の「固め技」にたとえることができます。(中略)最高の規範は、決して自分の力で敵に対抗しようとしないことだ。すべての直接的な攻撃を避け、相手の攻撃を無効にするように抑えこむ。
・気にさわることを言われたら、トンチンカンなことわざで返します。
→情けは人のためにならず
→ない袖は振れぬ
→頭寒足熱医者いらず
→働く者には福が来る
→芸は身を助く
→佳人薄命
→醜いも甘いも嚙み分ける
・私たちの最大の敵は外にいるのではありません。それは頭の中の石、つまり凝り固まった考えです。怒り、不安、嫉妬、失望。これらは人から与えられたものではありません。だれもあなたを怒らせることはできません。あなたがだれについて考えたことが、あなたを怒らせるのです。
・5つの柱(中略)
1. 他の人がしたり言ったりすることは、ただの申し出だと考える。それに関わりあう義務はない。
2. 反射的に浮かんだ考えをよく観察し、否定的で攻撃的な考えについては、ほんとうにそうだろうかと考えてみる。
3. 巻く込こまれることなく、距離をとって問題を眺める。
4. 優先順位をつける。自分の生活や健康でいることのほうが、他人とやりあうよい大事だと自覚する。
5. 他人のことは放っておく。自分の思うように変えようなどと思わない。
・「無手勝流」(中略)
剣豪塚原ト伝が、渡し船の中で真剣勝負を挑まれたとき、相手を先に小州に上がらせて、自分はそのまま船を出し、勝負に応じずに相手の血気を戒めたという故事です。これぞ究極の「戦わずして勝つ」。
訳者、小川捷子 氏談
●書籍『ムカつく相手を一発で黙らせるオトナの対話術』より
バルバラ・ベルクハン 著
小川捷子 翻訳
阪急コミュニケーションズ (2009年12月初版)
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