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光岡 知足 氏 書籍『腸内クリーニングの驚異』(祥伝社 刊)より

このページは、書籍『腸内クリーニングの驚異』(光岡 知足 著、祥伝社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・慢性便秘がからだを傷め、老化・大腸ガンを誘発する(中略)一発で相手をKOするアッパーカットのような威力はなくても、長い時間をかけてジワジワとボディブローのように効いてくるわけです。


・ビフィズス菌の効果というのは、

①からだを病原菌の感染から守る
②腸内の腐敗を抑える
③ビタミンを作り出す
④腸の運動を促して便秘を防ぐ
⑤下痢の予防と治療
⑥からだの免疫力を高める
⑦発がん物質を分解する


・忙しい現代人が手軽に腸内のビフィズス菌を増やすことはできないのでしょうか。結論から言うと、その効果があるのがオリゴ糖なのです。


・オリゴ糖が口に入れた時点では、たんなる栄養としての価値しかないのですが、ストレートに腸までたどりつき、長い間にわたり腸内でよい効果を発揮してくれるのです。


・日本人が一日に排便する量は、だいたい一二五グラムから一八〇グラムが普通の状態です。ただし欧米人の場合、一日平均六〇グラムから九〇グラムで、排便の回数は一週間に五回程度という調査結果もありますから(中略)


だいたいの目安を申し上げると、バナナぐらいの太さのもので一五センチほどの長さがあれば、およそ一〇〇グラムということになります。日本人の場合、一日にこれが一本半から二本、多い人で三本ぐらい排出されるわけです。


・正常な排便をしている人の血便は、文字どおりの血の色をしていますが、便秘をしている人の血便は黒っぽいものです。軟らかくて黒い便が出た時は十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃ガンなどの疑いがあります。


・食物繊維が多く含まれる食品

(数字は100g中の割合)


【穀類】

大麦(煮たもの)  6.5g(中略)
小麦ふすま   44.0g(中略)
フルーツケーキ  3.5g(中略)


【果物】

バナナ      3.4g(中略)
イチジク     2.5g(中略)
イチゴ      2.2g(中略)


【野菜】

キャベツ(生)   3.4g(中略)
ブロッコリー   4.1g(中略)
マッシュルーム  4.0g(中略)
ホウレンソウ(煮たもの) 6.3g(中略)


【ナッツ類】

アーモンド   14.3g(中略)
ココナッツ   13.6g(中略)
ピーナッツ    8.1g


・食物繊維の三つの働き(中略)

一つは、水分を溜め込んで増やすこと。そのため、繊維そのものが食べ物のカスとして便の“材料”になるというだけでなく、さらに水分によって便の量を増やし、軟らかくして排出しやすくする、という効果も発揮するのです。(中略)


二つめは、コレストロールを吸着して、その吸収を抑えること。この結果、血栓コレストロール値が低下して、動脈硬化を予防し、心臓病や胆石を起こしにくくする効果があります。


そして三つめは、腸内で有用菌の増殖を促進することです。


・悪臭は高タンパク質の食事が原因(中略)

ウンチが臭い(中略)

これはタンパク質が、腸内細菌の働きによって分解されたものです。つまり高タンパク質の欧米型食事に偏った食生活を送っていると、それだけ便も臭くなるわけです。


・便が臭いというのは、腸内環境が悪化している何よりの証拠だ


・NASAが真剣に取り組んだ、オナラの成分の研究(中略)

もし、宇宙飛行士のオナラに可燃性ガスが含まれているとすれば、何かの拍子にオナラのガスに火がついて、宇宙船の中で爆発や火災が起きないとも限りません。(中略)


そこできちんと調査した結果、四〇〇種類もの成分が見つかったのです。


・我慢したオナラはどこへ行くのか(中略)

じつをいうと、それは吐く息と一緒に口から出ていくのです。(中略)といっても、お尻の穴を閉じていたため、ガスが大腸から小腸、胃、食道と逆流してくるわけではありません。(中略)


このガスは腸粘膜まできている血液中のガスと、きちんと交換できるようになっています。(中略)ガスが血液の中に入り込み、そのまま肺に運ばれて
呼気とともに外に出てくるというわけです。


・腸内細菌がいなければ、あなたは生きていけない
一〇〇兆個の細菌が「花畑」を構成

一人分の腸内細菌を一列に並べると、地球を二周する長さになると言われています。


・ビフィズス菌のよい働きについて(中略)

①食中毒・腸管感染・下痢などを引き起こす病原菌が腸に侵入するのを阻止する
②腐敗菌の増殖を抑えて腸内環境をきれいにする
③乳酸・酢酸などの有機酸を作って便秘を防ぐ
④免疫機能を刺激してからだの抵抗力を高める
⑤ビタミンB群を作る


・欧米人より日本人のほうが腸が長いと言われていますが、これは日本人がどちらかというと草食だからです。草食は消化するのに時間がかかります。


・オリゴ糖の種類(中略)

★乳果オリゴ糖(中略)
★フラクトオリゴ糖(中略)
★ガラクトオリゴ糖(中略)
★イソマルトオリゴ糖


・乳果オリゴ糖が、腸内のビフィズス菌の増殖を手助けするのに、充分な効果を発揮する(中略)


健康を維持するためには、腸内でビフィズス菌が三〇パーセント以上を占めることが、一つの目安になるのです。


・オリゴ糖には別の使い道が出てきます。人間ではなく、家の中で飼っている犬や猫などのペットのエサに混ぜることによって、糞のイヤな匂いを抑えることができるのです。


・サラダより煮物のほうがベスト(中略)

トマト、レタス、キュウリなどは意外と食物繊維の含有量が少ないのです。(中略)ですから、どうせ飲み屋で注文するなら、サラダより煮つけのほうをお勧めします。(中略)ヒジキ、昆布、豆類などが入っている料理ならベストです。


・ビフィズス菌の粉末(中略)この粉末をヨーグルトに加えるときは、食べる直前にしてください。自家製ヨーグルトを作る途中でビフィズス菌を加えても、うまく増殖してくれないのです。


・エステ美人より“腸内美人”(中略)

どんなに肌がきれいになっても、どんなにウエストが細くなっても、腸内の老化を放っておいたのでは、またすぐに肌荒れや肥満が始まってしまいます。


・若く美しく生きるための八カ条(中略)

①正しい食生活の知識を持って、毎日の生活での実践(中略)
②規則正しい排便から健康チェック(中略)
③酒はほどほどに、タバコは吸わない(中略)
④適度の運動をする(中略)
⑤からだをいつも清潔に(中略)
⑥充分な休養と睡眠をとる(中略)
⑦ストレスを解消する
⑧生きがいのある楽しい生活を送る


・オリゴ糖は熱に対して安定という性質を持っているので、どんなに火を通してもほとんど性質に変化が生じないのです。(中略)とくにお菓子作りの好きな女性には、最適な素材だといえます。


・“快腸”ドレッシング(中略)

(材料) 

乳果オリゴ・・・小さじ2
ピーマンのみじん・・・大さじ3
パセリのみじん・・・大さじ1
酢・・・大さじ2
サラダ油・・・大さじ6
塩・・・小さじ2/3
洋からし・・・小さじ1
唐辛子・・・少々


①ボールにサラダ油以外のものを入れよく混ぜ合わせておく。
②サラダ油を少しずつ加え泡立器でよく混ぜ合わせる。
③さらにかける前に冷蔵庫でよく冷やしておく。


●書籍『腸内クリーニングの驚異~老化と大腸ガンを防止する』より
光岡 知足 (みつおか ともたり) 著
祥伝社 (1993年12月初版)
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