書籍『出版研究 No42』(日本出版学会 編集、出版ニュース社 刊)より
このページは、書籍『出版研究 No42』(日本出版学会 編集、出版ニュース社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
●『週刊新刊全点案内』における新刊書籍の掲載状況
木下 朋美、中園 長新
・『新刊案内』のこの項目で紹介される書籍には、TRCによるおすすめ度のランク付けが3つの星(星なし~☆☆☆)の事実上4つのランク付けで表示される。
・国内の出版事情を網羅的に収録したリストが必要であるが、日本では国内で出版された書籍の情報を完全に網羅した書誌情報誌は存在しない。納本制度をとる国立国会図書館であっても、納本率は9割程度であり、網羅的な書誌の作成が困難である。
・現在日本で最も網羅的な書誌として信頼される『日本書籍総目録』にもかなりの漏れがある
●電子書籍ユーザ意識調査による
普及要因分析の試み
矢口 博之、植村 八潮
・電子書籍端末の使用頻度
毎日 6.9
週に2、3度 9.5
週に1度 13.6
月に1度 18.9
ほとんど使用しない 51.1
・インターネットの普及により本を読む人が減っているのはないか、という仮説を検証するため、過去3か月間の読書冊数とパソコンでのインターネット利用頻度についてクロス集計を行った。(中略)
インターネットが普及した影響により読書の機会が減っているということはなく、本を多く読む人はインターネットも頻繁に利用していることがわかる。
・エベレット・ロジャーズは、新技術や新流行(イノベーション)の顧客は「イノベーター(2.5%)」「アーリーアダプター(13.5%)」「アーリーマジョリティ(34%)」「レイトマジョリティ(34%)」「ラガード(16%)」の5つのタイプに区分できるとした。
●書籍『出版研究 No42』より
日本出版学会 編集
出版ニュース社 (2012年3月初版)
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