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書籍『人はなぜ笑うのか~笑いの精神生理学』(志水 彰 著、角辻 豊 著、中村 真 著、講談社 刊)より

このページは、書籍『人はなぜ笑うのか~笑いの精神生理学』(志水 彰 著、角辻 豊 著、中村 真 著、講談社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・笑いの起源

有害なものを吐き出す動作が「社交上の笑い」になった


・笑いの分類

1 快の笑い
①本能充足の笑い
②期待充足の笑い
③優越の笑い
④不調和の笑い
⑤価値逆転・低下の笑い


2 社交上の笑い
①協調の笑い
②防御の笑い
③攻撃の笑い
④価値無化の笑い


3 緊張緩和の笑い
①強い緊張がゆるんだときの笑い
②弱い緊張がゆるんだときの笑い


・本当の感情を隠すための笑い(中略)

「偽装」には三つの方法がある。

一つは、何も感じていないのにある感情をあらわす表情をつくることである。とくにうれしくもないが、よかったねとだれかにいわれればほほえみをつくったりするのがこの例であり、これも「協調の笑い」である。

二つ目は、実際にある感情を感じているのだが、何も感じていないように見せる中性化である。ほめられて実際にはうれしいのだが、仲間の手前あまりうれしそうな顔をできないで、何も感じていないような表情をつくろうとするような場合である。

三つ目はほかの感情をあらわす表情によって、実際に感じている感情を隠してしまう方法である。実際には腹が立ってしかたがないが笑ってごまかしたりするのはよくあることだろう。


●書籍『人はなぜ笑うのか~笑いの精神生理学』より
志水 彰 著
角辻 豊 著
中村 真 著
講談社 (1994年6月初版)
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