栗原 典裕 氏 書籍『「気まずい沈黙なし」でどんな人とも120分話が続く会話術』(明日香出版社 刊)より
このページは、書籍『「気まずい沈黙なし」でどんな人とも120分話が続く会話術』(栗原 典裕 著、明日香出版社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・上手く会話しようとすると「会話」は弾まない(中略)
彼らが意識を向けているのは、相手の「反応」とそこから感じる相手の「感情・気持ち」です。そこから相手の「立場」や「視点」、「考え」を理解し、相手の目線で会話をしているのです。そして結果的に「会話が上手」となります。
・会話が上手な人は、まず何を言わないか、を決めている場合が多いのです。(中略)
□外見や身体的なこと Looks
□プライバシー(学歴、職歴、収入、既婚、未婚) Privacy
□年齢(相手が女性の場合) Age
□否定的なこと(会社、個人に対して) Negative
□宗教 Shukyo
それぞれの英語の頭文字をもってLPAN SSS(ルパン3S)ルパン3世と覚えてください。
・相手の存在と相手の気持ちにフォーカスする(中略)
相手が悩みを相談してきたら、「それは大変だったね」
相手が何かに怒っていたら、「君の立場なら当然だよ」
相手が喜んでいたら、「やったね! 私も本当にうれしい!」
・やってはいけない「褒め方」、心をわしづかみする「褒め方」(中略)
□「いや~かっこいいビジネスバックですね。高かったんじゃありませんか?」
□「素敵な洋服ですね。色がとても華やかです」
□「お、腕時計、ロレックスですね。やっぱり違いますね」
この3つの褒め言葉の共通点はなんだと思いますか?そうです。「モノ」を褒めているのです。「モノ」にフォーカスしているのです。しかしこの褒め方は、それが相手がよっぽど「こだわっていて」「触れてほしいもの」ならばOKですが、そうではない場合は危険度が高いのです。
ではよい褒め方とは? もうお分かりですよね。「相手自身」を褒めるのです。(中略)
□「そのビジネスバック買ったんですね。背の高い人が持つとかっこいいんですよ。ぴったりですね」
□「その服、色がとても華やかで難しい色ですけど、さすがですね。上手に着こなしていらっしゃる」
□「お、腕時計、ロレックスですね。さりげなく着けてて上品ですね」
・簡単に「会話」の量を3倍から無限大まで増やす方法をお伝えします。どんな方法かというと、相手の「現在」「過去」「未来」を見て話せばいいのです。(中略)きっかけとして入りやすいのは「現在」です。(中略)
自分:「どちらにお住まいなんですか?」(中略)
自分:「いつ頃から世田谷にお住まいなんですか?」
相手:「ええ、3年前に転勤でこちらに来たんですよ」
自分:「そうなんですか。それまではどちらに?」
相手:「はい、広島に住んでいました」
自分:「広島ですか! いいですね~。やはりお好み焼きは『広島風』ですか?」
・会話の「切り出し」は、相手に「あなたの言葉を聞く準備」をさせてあげる大切な役割を持っているのです。(中略)便利な「切り出しフレーズ」があるのでご紹介しましょう。
□「そう言えば」(中略)
□「ところで」(中略)
□「実はですね」(中略)
□「今思ったんですが」
・「反感」を持たれた場合は、まず受け止める(中略)
「強い反感」を持つ人は、「強い共感」も持ちやすい人だということです。「会話」を弾ませるのに一番やっかい人は「無感情な人」です。(中略)
「反感」を持ってくれたということは、その人が自分の言葉に「気持ち」を反応させてくれたわけです。だったらその気持ちの動きを「共感」の方向に変えることにチャレンジする価値はあります。ではどうやって「反感」から「共感」へ、振り子を逆に振るのか?(中略)
例えば、
○「なるほど、その考えはわかります」
○「たしかにそういう部分は自分もある」
○「なぜあなたがそう思うかはとても理解できる」
・「答えにくい質問」の切り返し方(中略)
方法は、「質問に対する感想」+「質問」となります。(中略)
A:「ところで今○○さんはお給料はいくらなの?」
B:「お金のことなのでズバリと聞くな~。ちょっと驚いたよ。何でそんなこと知りたいの?」
A:「え、いつ離婚したの! どうして? なんかあったの?」
B:「難しいこと聞くね~。普通は別れた理由ってどう答えるの?」
●書籍『「気まずい沈黙なし」でどんな人とも120分話が続く会話術』より
栗原 典裕 著
明日香出版社 (2010年5月初版)
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