野口 敏 氏 書籍『一瞬で心をつかむ話し方』(学習研究社 刊)より
このページは、書籍『一瞬で心をつかむ話し方』(野口 敏 著、学習研究社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・心をつかむ会話の極意
相手の心をつかむには、情報や経歴ではなく
自分が感じたこと、
見たり聞いたり話したことを伝えよう。
・“ちょっとだけ自己開示”で話が弾む(中略)
「今日の午後は雨みたいですね」
「そうですね」
「私は降水確率が高くても、そのとき降っていなければ傘を持たないタチなんです」(中略)
ポイントは二点ある。一点は、自己開示によって話題を提供すること。もう一点は心をオープンにして「話しましょう」という意思表示をすることだ。
・話しベタは4つのコミュニケーションを磨け(中略)
①アイコンタクト
②表情
③声
④ボディランゲージ(態度、仕草)
・アイコンタクトで心をつかむ(中略)
スーパーのレジ係があなたの顔を見ないまま「ありがとうございます」と言ってもうれしくないはずだ。感じのよい接客にはアイコンタクトが欠かせない。
・相手の個性を認める「アグノリッジメント」(中略)
「いつも机の上がきれいに整頓されていますね」
「電話に出るのが早いね」
「朝一番に来ているんだね」
このように行動について言葉にされると、誰でも自分が認められたことをうれしいと感じるし、仕事のモチベーションにもつながる。
・「話を聞くということ」=「話している内容を理解すること」と多くの人は考えるが、それは誤解である。必要なのは、相手の気持ちの共感し、思いやりを示すことである。理解するだけは上手に聞いたことにはならない。それでは相手の気持ちを置き去りにして話を進めることになるからだ。
・気持ちを受け止めれば会話が弾む(中略)
人は、自分が発した言葉に込めた感情を相手がどう受け取ったかが、とても気になる。その気持ちを受け止めてあげずに話を前に進めれば、相手はとても不安になってしまう。
・ネガティブな話を聞くときの心得(中略)
ネガティブな話に対して
励ましたりアドバイスするのは逆効果。
ただ感情を受け止めてあげればよい。
・会話が弾まないという人の多くは、常に自分が聞きたいことだけを質問している。そして、YESかNOかを求める質問が多い。
・人から学ばなければ成長はできない。
他人の意見は、自分自身の新たな知恵とスキルになる。
一日一回、他人に質問してみよう。
・日頃、ネガティブな言葉が口に出てしまう人には、次のような言葉をお薦めしよう。
「できるところまでやってみよう」
「やれることから始めてみよう」
「できないとわかるまで続けてみよう」
「とりあえずやってみよう」
「やってみてから考えよう」
・「ラポール」とはフランス語で「懸け橋」という意味で、神経言語プログラミングの専門用語でもある。くだいて言うと、「この人にならいろいろと打ち明けてもよいと思うくらい、親しみと信頼を感じる関係のこと」になる。
・説得力を増す話し方(中略)それは「です」「ます」をはっきり強く言うことだ。(中略)語尾を力強く言い切る習慣をつけよう。それだけで説得力が増す。語尾を強調すると、もうひとつよいことがある。それは自信があり、信頼できるというイメージを相手に与えることだ。
●書籍『一瞬で心をつかむ話し方』より
野口 敏 著
学習研究社 (2008年3月初版)
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