水尾 順一 氏 書籍『逆境経営7つの法則』(朝日新聞出版 刊)より
このページは、書籍『逆境経営7つの法則』(水尾 順一 著、朝日新聞出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「必要な分野にはカネを惜しまない」、これこそ伸びる会社の必須条件です。
・会社が甦る「7つの法則」です。
法則その1 壊すことから始める
法則その2 カネを惜しむな
法則その3 何があっても「顧客満足」
法則その4 「威張らない上司」を養成せよ
法則その5 社員がのびのび働ける環境をつくろう
法則その6 「らしさ」で団結
法則その7 社会から離れない
・成功体験を捨てる(中略)
大事なことは状況が変わったら過去の成功体験は通用しないということを知ることです。
・状況が変わったことで不要になれば捨てなければならない。つまり、始めるためには壊さなくてはならない。
・仕事イコール出世ととらえると、そこにはお客様や社会、そして会社のことを考える視点はありません。これでは企業としての成長につながりません。
・「おもてなし」の心(中略)
たとえば伊豆長岡温泉にある「三養荘」という日本旅館は、特に「おもてなし」の精神を大切にしています。(中略)
靴がきれいに磨かれているのはもちろん、男性の場合、左右の靴の間が拳ひとつ分だけ空けて置かれます。女性の場合はそれより少し狭い、拳半分くらいの間隔が空けられて並べられます。(中略)そのほうが男性も女性も靴を履きやすいからです。
・ホスピタリティは「思いやり」や「心からのおもてなし」という意味で、特にサービス業でよく使われる用語
・自分で考える社員を育てる(中略)
上司が経験を押しつけるのではなく、部下が自分自身で考えて行動することをサポートすれば、そこから部下なりの新しい発想が生まれてきます。たとえ逆境に陥っても社員一人ひとりが考える習慣を身につけていますから、逆境から脱出するための新しい発想が次々に生まれてくるわけです。
・松下電器産業と松下電工は、松下幸之助氏という創業者を同じくする「兄弟会社」でした。創業時の製品である配線機器を引き継いだのが松下電工だったことから、松下電工には「われこそは松下の本流」という意識が強く、最大株主である松下電器産業に対して満足な経営状況の説明もしなかったといわれています。良く言えば独立心が強く、悪く言えば反発心が強かったのです。
松下電工の子会社化をすることは松下グループのなかではタブーとされていました。そのタブーを破る決断を当時の中村社長はやってのけたのです。
・3Mの「15%ルール」(中略)
3Mには「ブートレッギング」(bootlegging、密造酒をつくるという意味)を支援する文化があるともいえます。ブートレッギングはアメリカの禁酒法時代に生まれた言葉です。もともとは「ブーツのすねの部分に酒を隠しておく」という意味で、そこから「密造」を指す言葉として使われるようになりました。
・企業の成長に必要なものは、社員にノルマを押しつけることではありません。社員が自分の仕事の意味を考えながら、精神的にのびのびと働ける環境こそが必要なのです。
・小林製薬の「日めくりカレンダー」(中略)
従業員約1300人の会社でありながら、年間3万5000件以上もの新商品や業務改善のアイデアが社員から出ることからこそできることです。
・ヒューレット・パッカードの7つの経営指針(中略)
①適正な利益(中略)
②顧客からの尊敬と信頼の獲得(中略)
③市場でのリーダーシップ(中略)
④成長(中略)
⑤働く人へのコミットメント(中略)
⑥リーダーシップの発揮(中略)
⑦良き市民
・改革を成功させる「5つの秘訣」(中略)
①現場で「民」の声を聞く(中略)
②改革の仲間をつくる(中略)
③3年後の「小さいながらも夢のゴール」を見せる(中略)
④出る杭を育てる(中略)
⑤「うまいぞ、よくやった!」、ほめて認め合う
●書籍『逆境経営7つの法則~会社が甦る』より
水尾 順一 著
朝日新聞出版 (2009年9月初版)
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