大前 研一 氏 書籍『「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て』(PHP研究所 刊)より
このページは、書籍『「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て』(大前 研一 著、PHP研究所 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「あれはするな、これはいけない」と子供を枠に押し込め、そこからはみ出さないようにしつけることが教育なのだと思っていませんか。(中略)それは“調教”であって、自分で考える力を持たせる教育とは似て非なるものです。
・小遣いを廃止し、代わりに“家庭内利権”を与える(中略)
たとえば、家の窓掃除をアウトソーシングすると五〇〇〇円なら、親はその利権を息子に与え、業者が磨いたようにピカピカにしたら五〇〇〇円を支払う。
・家庭内で投資の運用益を競い合う(中略)
四人家族で余裕資金が四〇万円あったら、家族一人ひとりに一〇万円ずつ分配し、一年間の運用益を競うのです。
・「成功者列伝」を見ると、学校秀才はほとんどいない(中略)
幸之助さんは小学校しか出ていない。本田宗一郎さんも高等小学校卒です。
・子供の特徴や長所を見抜くのは親の責任
・自分に対する責任、家族を持ったら家族に対する責任、社会に対する責任、余裕が出てきたら、さらに大きい社会に何か貢献する。この四つがわが家の鉄則です。
・責任と言うのは、言い換えれば、他者を思いやることとも言えます。自分一人だけで生きているのではなく、人とのかかわり、社会とのかかわりのなかで生きているこことを自覚し、自分の役割を果たすということです。
・親が「行くな、行くな」と止めるから、子供は行くのです。スキーと同じです。「怖い、怖い」と思って体を山のほうにくっつけるから、よけいそちらに行ってしまうのです。谷のほうに体を向ければ大丈夫なのに。
・ノートルダム大学は私立大学ですが、卒業生の寄付金が学校の運営に大きく寄与しており、これまでにその額は一〇〇〇億円に達しているそうです。(中略)卒業生と話していて驚くのは、大学に対して強い感謝の気持ちを持っていること。
・これまで五十数冊の本を出してきましたが、はじめて本を書いたときから、常に孫に読んでもらうことを念頭において書いてきました。これには理由があります。(中略)
「もしかしたら自分に孫ができるころには私もアルツハイマーになっているかもしれない、そのときのために、祖父はこんなことを言っていた、考えていたということを書き留めて、書物にして残しておきたい」と考えました。
・「大前家の子育て」の根幹は、子供を一人の人間として尊重すること
・------お父さんの著作を読むこともあるんですね。
広樹 はい、小さいころからけっこう読んでいます。しかもほとんどの本は自分で買っていますよ(笑)。
※補足:広樹さんとは、大前研一さんの次男のこと
●書籍『「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て』より
大前 研一 著
PHP研究所 (2012年7月初版)
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