山田 佳弘 氏 書籍『髪は増える!』(自由国民社 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『髪は増える!』(山田 佳弘 著、自由国民社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・次の4つが大事なこと・必要なことだとお考えなら、このままいくと、あなたの髪の毛は危ういです。
①頭皮と毛穴に詰まっている脂(皮脂)と汚れを取り清潔にすれば髪は増える
②抜け毛を減らせば髪は増える
③発毛させれば髪は増える
④効果のある育毛剤があれば増える(中略)
効果的と言われている先ほどの4つに取り組んで失敗している人ばかりでした。
・4つの常識では頭皮を痛めて毛を無くす可能性がとても高い
・男性なら2年~3年、女性なら4年~5年が生え替わりのサイクル(すべての髪の毛が生まれ替わる)と言われているので、本当に髪の毛が増えるようになるには、最低でもこのくらいの年月がかかるのです。
・薄毛と脱毛症の違い
薄毛とは:年月をかけて生え替わってくる毛が順番に段々と細くなり、徐々に成長しなくなり寿命が短くなっていき、透けて見える範囲が広がりながら維持できる本数が減っていく症状(中略)
脱毛症とは:成長していく途中で抜けてしまい、抜けた毛が生え替わってこなくなり毛が無くなっていく症状
・薄毛と脱毛症の違い(中略)
薄毛とは生え替わりながら順番に段々と細くなり寿命が短くなっていくので、進行するには年月がかかります。一方、脱毛症は一気に抜けて生え替わってこなくなるので、数カ月という短期間で毛が無くなります。
・皮脂を多くしてきた行為(皮脂を取るシャンプー+皮脂を取るシャンプー法)と環境(ストレス)や習慣が皮脂の分泌を促し薄毛の原因になっている
・薄毛の原因は普段の生活に隠れている(中略)
●皮脂を取り過ぎるようなシャンプーで、皮脂を取り過ぎるようなシャンプー法を採っていると毛を無くす(中略)
私たちの体は角質層・セラミド・皮脂膜でできたバリア構造(体を守る膜)で守られています。ところが、このバリア構造を崩すものがあります。それが脂分を取り過ぎるシャンプー
・多くの人が「ハゲたくなければ皮脂を取ることが必要だ」と思ってしまい、毎日皮脂を取る作用の強いシャンプー(脂を落とす作用の強い界面活性剤)で頭皮をよく洗って、皮脂を取るようなシャンプー法を採り始めたのです。
・脂を取る作用の強いシャンプーで毎日よく洗っていると、頭皮の皮膚常在菌のバランスが崩れる上に、頭皮が痛み弱ってしまうのでご自身の頭皮の力で血を巡らせなくなってしまうのです。
・毛穴内部が界面活性剤で痛み(中略)
マッサージしながら頭皮を洗うことが推奨されていることが多いです、この洗髪法は、マッサージで頭皮の緊張を解し毛穴が開きやすくなるので、さらに界面活性剤が浸透しやすい環境を作ることになります。
・目立ってきたのが女性の薄毛です。それも言葉が悪いですが、汚い髪質をしている女性が増えています。(中略)普段のヘアケアで頭皮を痛め毛質が悪くなり始めて、カラーで毛質が悪くなるからトリートメントで補修することを何度も繰り返した結果
・外食とコンビニ食が習慣になり、ストレスの影響を受けています。「手軽に簡単に安価に」を望んでいると、髪の毛が育毛を悪くする
・どんなシャンプーを選べば良いのか?(中略)
皮脂を取る・清潔にする・毛穴の中・頭皮や毛に栄養を与える・洗い上がりをよくする等の表現があるものは避けた方が良いでしょう。
・リンス・トリートメント・コンディショナーは使わないでください。髪の毛が長い人は、頭皮から20センチくらいから先に使って地肌には付けないようにしてください。
・どうしても毛をセットするとかまとめるために使うなら、(中略)国産の大島椿油のトリートメントをお使いください。
・頭皮のマッサージは何のために行なうのかご存知ですか? (中略)マッサージの目的は次の3つです。間違っても柔らかくするためにマッサージはしないでください。(中略)
①頭皮の緊張を解す(ほぐす)
②血流を促す
③少しでも毛細血管が増える手助けをする
・髪の毛の洗い上がりをよくしたり、櫛通りをよくするシャンプーは髪の毛を綺麗に魅せるためのものなので、髪の毛を洗うには良いが、頭皮を洗ってはいけないのです。目的が違うのです。
・ドライヤーの目的は乾かすことです。この目的通りに使っているなら気化熱による頭皮の冷えを防ぐので育毛に役立ちます。ところが、乾かすのではなく整髪料やスプレーを使用して、ドライヤーでセットすることを目的にして使うから良くないのです。
・抜け毛を気にしていらっしゃいますが、抜け毛が増えたり減ったりするものなので、かつ、減り続けると毛の本数も減っていき育たなくなってくるのです。抜け毛と同じ太さと寿命の毛が生え替わっている限り薄毛になることがないのです。細くて短い先細りの毛も抜けますが、その割合が2割前後で変動しなければ問題なのです。
・ミノキシジル系の育毛剤は使わない方が良い
・最近の美容室や理容室では、マイクロスコープで頭皮を見るサービスを提供しているお店が多くなりました。見るのは良いのですが、毛穴が詰まっているとか各質で塞いでいるとか言って、頭皮を清潔に洗うことを助言しないのほしいです。そのように見えているのは、今まで頭皮の脂をとって綺麗にし過ぎるヘアケアをしてきたことに問題がある
・薄毛を治す効果は「発毛する」ことでも、「抜け毛が減る」ことでも、「皮脂を取って頭皮を清潔にすること」ではない
●書籍『髪は増える!』より
山田 佳弘 著
自由国民社 (2015年8月初版)
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