書籍『「つまらない人!」とは言わせない話し方』(野口 敏 著、梶村 操 著、経済界 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『「つまらない人!」とは言わせない話し方』(野口 敏 著、梶村 操 著、経済界 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・「面白い話をしないといけない」と思い込んでいるからつまらなくなる(中略)
「・・・・・・でなければならない」
「・・・・・・しなくていけない」と思い込むと、決してその通りにはできないもの。(中略)
まずは力を抜きましょう。(中略)会話も失敗したっていいという気持ちでいきましょう。
・たとえば、「ついに高血圧がなりまして、先月から薬を呑んでいるんですよ。これって一生飲み続けないといけないらしいですね」なんていう会話になったとき、面白い人は「薬を飲んでいる人のほうが長生きですよ。私もいっぱい飲んでいます。これからはヤク友ですね」なんて言ってくれます。
・「弱みは見せてはいけない」とビビッているから楽しくならない(中略)人間関係が豊かな人は、自分の弱みやいたらなこそ、他人が親しみを感じてくれる大事な部分だということを知っていて、ここを喜んで公開してくれます。
・「プライバシーは言えない」と信じているから親しくなれない(中略)
多くの人たちが、他人に自分のことを何か語ればそれはすぐさま悪評価へとつながり、その場に居づらくなると恐れているようです。本当にそんなことが起こるのでしょうか。自分をオープンに語ることは、そんなにリスクの高い暴挙になるのでしょうか。
・心を開くとは人を迎い入れること。心を閉じることは人を拒むこと。自分を語りたがらない人は、もう面白い人への道を断念したと同じです。つまらなくて当たり前。
・なにかを聞かれたときは、返事に、もうひとつ情報や気持ちをプラスして答える話術をアドバイスいたしましょう。
たとえば「今日のお昼は何を食べたの?」と聞かれたら、「ファミレスのハンバーグランチでした」に添えて、「六八〇円」と付け足します。コツは「ファミレスのハンバーグランチでした」のあと少し間を空けて、それから「六八〇円」と続けること。(中略)
「休みの日はなにしてんの?」と聞かれたら、「ずっと家にいますよ」に、「彼女いないですから」を足します。
・素直な気持ちを語り合うことです。
「どんなときに、ほっとするか」
「どんなときに、小さな幸せを感じるか」
「どんなときに、生まれて来てよかったと思うか」
など気持ちをテーマにお話ができると、互いの心が開かれて話は盛り上がります。
・素直な気持ちを口にするだけで、会話って本当に楽しくなるんですね。私がおすすめしたいのは、ネガティブな気持ちを上手に表現できるようになることです。(中略)
「ムッとくるとき」で想像してみましょう。(中略)
私はネットで洋服を買った翌日に、ポイント一〇倍キャンペーンの文字をみつけてムッとくることがしょっちゅうです。
※梶村 操さん談
・「会話には共通の話題がいる」と思い込んでいるからモテない(中略)
「私、宝塚歌劇のファンなんです」
「はあ、宝塚はあまりよく知りません・・・・・・」
「へ・・・・・・」
“本当にあった怖いお話”です。(中略)
相手を主人公にして興味を持ち、話を聞いてみてください。
「そんなに素敵な世界なんですか?」
※梶村 操さん談
・「ウソをついてはいけない」と頑なだから面白味がない(中略)
先日ゴルフに行きましたら、同伴の方がトイレに行きたくなったとキャディさんに言いました。しかし彼女は「あと三ホール先までトイレはありませんね。ガマンできますか?」と心配顔。
そこで彼はひとりごとのように、「大丈夫です。よかった、紙オムツしてきて」とつぶやきました。(中略)
自分も周りも楽しい雰囲気にする気持ちを持ち、絶対にウソとわかる話であることの二つの条件を満たせば、あなただってウソをついてもいいのです。
・「ランチを注文したときにお寿司セットにしたら、友人の頼んだ天婦羅うどんがうまそうに見える。でも私が天婦羅うどんを頼んだときは、友人のお寿司セットがうまそうに見える」
・「おしるこスパ」とか「バケツぷりん」などという世にも珍しいメニューを見つけたら、それはもうどんなリスクを冒してでも注文しなければなりません。(中略)それは貴重な経験、お話の礎となるのです。
・「おしるこスパ」とか「バケツぷりん」などという世にも珍しいメニューを見つけたら、(中略)お店の方が気さくそうならば、ぜひ話かけてみましょう。(中略)
「死んだ人はいません、死にかけた人はいます」
・人が他人に否定的になるのは、相手の気を挫いて自分のほうが優位に話を進めたいという無意識の思いがあるからなんです。
・締めの気持ちを入れるだけで、相手の反応が大きく変わる(中略)
「パートさんがなかなか仕事を覚えてくれないんだよね、やんなっちゃうよ」
「今年のボーナス減るらしいよ。とほほだねえ」
・「いま何歳?」(中略)
「三七歳です」に加えて「独身なんで結構あせってます」のように答えてみましょう。
気持ちを伝えればあなたの人柄が伝わります。そうすることで相手はあなたに興味を持ってくれて、距離がぐっと縮まりますよ。
・「忙しい」「焦っている」より「ジタバタしている」のほうが愛される(中略)
これらの言葉は、ときに拒絶的に聞こえることもあって、相手を無用に傷つけてしまうこともあります。「手が離せない」は「追い込まれている」にするとぐっとやわらかくなります。
・「忙しい」「焦っている」より「ジタバタしている」のほうが愛される(中略)
「疲れている」と日常的に使ってしまう人は、「へろへろ」と使ってみましょう。
・一杯のコーヒー、古びたメニューからお話は始まる(中略)
相手がコーヒーに砂糖を入れない方なら、こう聞いてみましょう。
「コーヒーに砂糖を入れなくなったのは、いつごろからですか?」
相手の方が、大人の領域に足を踏み入れた瞬間の話が聞けるかもしれません。
・一杯のコーヒー、古びたメニューからお話は始まる(中略)
「ウインナーコーヒーにウインナーソーセージが浮いていないって、いつ知りました?」責任は持てませんが。
・「私は一人暮らしなもので、休みの日はろくな食事をとっていなくて」
こんなふうに自己開示すれば、「一人暮らし」「休みの日の食事」「健康」など、互いの好み次第でいくらでも話がふくらみそうです。
・親切は必ず受けると決めておこう
人に親切にすると、人との関係が近くなるのはご存知の通り。でも、意外と知られていないのが親切にされたときの態度です。人に優しくされるのは気持ちのいいものですが、実は人に親切にされるのはさらに気分が高まること。だから親切にされたときに、それを素直に受けてあげるというのは相手にとってとても嬉しいことになります。
・ちっちゃい希望は必ず伝えて、無理ならあっさり撤退する(中略)
自己主張=わがままではないんですよ。ちっちゃい自己主張は、してくれたほうが喜ばれます。相手の希望を聞いて、それを叶えてあげるというのは、実はとっても嬉しいことなんだから。
「なんでもいい」というのは、「あなたが一人で考えて決めてください」と言っているのと同じ。
※補足:「なに食べる?」と聞かれて
・「パスタとかは?」「中華とかは?」この「とかは?」という言い方は限定的でもなく無理やり感もなく、でも希望も伝わるので「いいね、パスタにしよっか」「そうだね、中華いいね」となりやすい。
・「お礼」に「してしまうそうなこと」をプラスすると相手は笑顔になる(中略)
お誘いのメール(中略)「ありがとうございます。参加させていただきます」(中略)
「やったー! 本当ですか!? すっごい楽しみです。エステに行ってきちゃおっかな♪」
・お詫びのルール(中略)何がどんなふうに「ごめんなさい」なのかをきちんと伝えてください。相手にどんな迷惑がかかったのか、どんな思いをさせてしまったのかを想像して言葉にするのがポイントです。
「人数集めるのも大変なのに、協力できなくて本当にごめんなさい」
「外で待たせて、あんな寒い思いをさせてしまいました。本当に申し訳ありません」
「私のせいで予定を狂わしてしまいました。他でお手伝いできることがあれば何でも言ってください。本当にごめんなさい」
・(笑)マークはやめて気持ちを表現するとメールでも爆笑がとれる(中略)
一緒に微笑むことを強制されているような、媚びられているような気がするのです。(笑)と書かれているから笑えない、そんな気分にすらなってしますんですよね。それならいっそ、「ネット限定セールのご案内です。セールスメールでごめんなさいね。うふ」と書かれたほうがかわいげがある。
・(笑)マークはやめて気持ちを表現するとメールでも爆笑がとれる(中略)
(笑)っていう無機質な記号をやめて、
「だはは」
「うひひ」
「てへ」
「きゃ」など本当の笑い声で表現してみましょう。すると気持ちが読み手に丁寧に伝わります。
・(笑)マークはやめて気持ちを表現するとメールでも爆笑がとれる(中略)
(涙)は、「ぴえー」「え~ん」と書くだけで、臨場感が何倍にもなります。「お腹すいたー。ぴえー」→(涙)よりかわいらさしアップしてますね。「定期券忘れたよぉ。え~ん」→本当に困っている感じが伝わります。
・(笑)マークはやめて気持ちを表現するとメールでも爆笑がとれる(中略)
「わちゃー」っていう言葉もなかなか使い勝手がいいです。(中略)
とてもおとなしい生徒さんが、「ひえ~」とお返事してみたら、「○○さんって、意外と楽しい人なんですね」と返ってきてとても嬉しかったと聞かせてくれました。
・会話は想像力だ! 「もしも」で会話を広げる人を師とせよ(中略)
同僚が「課長、帰って来ないね」とつぶやきます。(中略)空想力豊かな人は、(中略)「社長に呼ばれていたりして」と勝手にストーリーをはじめる。「○○君、長いことご苦労じゃやったね」と社長を縁して空想で話を続ける。
・会話は想像力だ! 「もしも」で会話を広げる人を師とせよ(中略)
たとえば相手(男性)は「今日、歯医者なんだ」と言ったら、「衛生士さん美人だといいね」と言ってあげます。(中略)「恋がはじまったらどうする?」
・会話は想像力だ! 「もしも」で会話を広げる人を師とせよ(中略)
「いやだね」を紹介しておきましょう。
「ああ、明日、部長と車で同行なんだよ。やりにくいな」
と嘆いたら、まずは、
「やだねー」
と受けとめてから、
「すっごい渋滞に巻き込まれて、夜まで部長と一緒だったらもっといやだね」
と空想で話を広げます。
・怒りを抑えることにばかり気をつかっていませんか。(中略)怒りとは「これは自分じゃない!」という心からのメッセージなんです。自分はこんなことをしたくない、こんな状態を許してはいない、こんな自分はいやだ、という心の声。まさしくあなた自身。だから本当のあなたである怒りを制圧していると、自分がどんどん失われていき、最後には心が壊れてしまいます。
●書籍『「つまらない人!」とは言わせない話し方』より
野口 敏 著
梶村 操 著
経済界 (2012年2月初版)
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