殿村 政明 氏 書籍『笑いの凄ワザ』(大和出版 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『笑いの凄ワザ』(殿村 政明 著、大和出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・本音で語り合うことは嫌いではないのです。なぜなら、「本音」というのは相手のことを思いやるからこそ、口から出るものであり、それゆえにお互いの心の距離感を縮めてくれるものなのです。
・「例え力」で伝えるチカラを強化しよう(中略)
「空気清浄機買ったんですけど、これがまためちゃめちゃ薄型なんです!」と言うよりも、「この間買った空気清浄機、iPadみたいに薄いんですよ」と言ったほうが、その薄さがぐっとイメージしやすくなるはずです。
また、iPadを知らないお年寄りや主婦が相手なら、「まら板くらい」と言い換えることもできます。(中略)私なら、また板にさらに続けて、「思わず、玉ねぎみじん切りにしようかと思いましたもん」と、ボケを入れますね。
・たとえば、300万円が相場のクルマを前に、次のように言ってみるのです。
「このクルマ、100万円にならへん?」
この問いに対して、「いや、そんなん無理ですよ!」と真顔で返してくる人は、ある意味で営業マンとして質が低いとみなします。だって、300万円が相場のクルマが100万円になるわけがないことくらい誰でもわかりますよね。
・「賢いアホ」と「ほんまのアホ」(中略)
「お前、アホやろ!」と言われて「僕アホじゃないですよ!」と言い返しちゃう人が「ほんまのアホ」です。「賢いアホ」はそんなとき何というか?
「すいません、今日、右脳忘れてきました!」
・自己紹介の締めについても工夫があったほうがいいですね。最後に投げる一種のイチですが、最近ショックを受けたような話をつけて終わらせる手法です。(中略)
「クマのプーさんの本名がサンダースと最近知ってショックな殿村でした」
・相手の心をがっちりツカめる自己紹介のポイント(中略)
●名前で印象付ける(中略)
ショックだったこと
島唄を歌っている「THE BOOM」には誰も沖縄出身者がいないことを知ってショックを受けている○○です。
大半の潮干狩りのアサリは毎朝業者が撒いていると知ってショックを受けている○○です。
・相手の心をがっちりツカめる自己紹介のポイント(中略)
●年齢で印象付ける(中略)
③生後、何か月で言う
30歳なら「生後360か月です」
・面白いことイコール「不自然な」こと(中略)
たとえば、そば屋に入ってメニューをに見たら
「当店のイチオシ! 天ぷらそば」と書かれていても普通です。しかし、そば屋のメニューに、
「当店のイチオシ!! ジューシーハンバーグ」と書かれていたら「えっ!?」となりますよね。
・スベって場がシーンとしたりシラけたりしたとき、次のように言ってください。「あれ? スベりました?」
・会議などで煮つまって、場の空気が悪くなったとき、自分もまわりの人と同じようにうつくむのではなく、「さぁ! 盛り上がってまいりました!」と、一言発することで、場の空気を一変させてしまうんです。
・会話のなかで、「○○さん、何年生まれなんですか?」と聞いたとき、明らかにアラフォー世代以上と思われる相手が、「平成生まれです」などと、たいして面白くない冗談を言ってくることがあります。(中略)
「誰が平成ですか(笑)。昭和の臭いがプンプンですよ」とか「平成生まれの人が怒りますよ」など
・容姿を褒めるのはまだB級です。じゃあ何を褒めればいいのかといえば、内面です。特に、働いている女性には内面を褒めたほうが、より刺さります。(中略)
「この間の○○さんの対応がすごかったですねえ。ボクなんかじゃなかなかあそこまではできません」
・口火を切って歌う人は、それだけで好印象!(中略)「彼は、勇気があるな」という感じになって、ツカミも取れるのです。(中略)
どうせ口火を切るのなら、笑いの取れる歌を披露して、ダブルで好感度アップを狙ってみたいものです。
・究極の「褒めヅカミ」
あの~。間違ってたらすいません・・・
この間、○○(ファッション雑誌名)に出ていませんでしたか?
○○(有名タレント名)さんですか?
・究極の「褒めヅカミ」(中略)
男女別、年齢別「言われてうれしいタレント例」
女性
20代 上戸彩、新垣結衣、黒木メイサ、北川景子、宮崎あおい
30代 松雪泰子、篠原涼子、永作博美、松嶋菜々子
40代 鈴木京香、高島礼子、山口智子
50代 安田成美、黒木瞳
・究極の「褒めヅカミ」(中略)
何を食べたら○○なんですか? (中略)
女性の場合
何を食べたら、そんなに肌が若々しくなるんですか?
何を食べたら、そんなにいい声になるんですか?
何を食べたら、そんなにすゝめ事が正確で早くなるんですか?
何を食べたら、そんなに部下がついてくるようになるんですか?
・シーンとして固まった場を好転させる「空気悪っ!」(中略)
思い切ってツッコミやボケを使って場の空気をリセットしてみます。
「空気悪っ!」
「ありんこが歩いている音、聞こえるんとちゃいます?」
・言いにくいことほど明るく堂々と主張してみる(中略)
重いことを重く言う人はダメだと思います。なぜなら、言われるほうが構えてしますからです。逆に、堂々と明るい感じで言えば、結構な確率で通じるものなのです。
・苦手な相手だからこそ本音トークがきく(中略)
「いろいろあって、本当にあのときはチキショーと思いましたよ。でも、あのときの一言を言ってもらえたおかげで、今の僕があると思ってます」(中略)
その後の関係がお互いラクになるはずなのです。
・クレーム(中略)
たとえば、ある店で一卓だけやたらとうるさいテーブルがあり、ほかのテーブルのお客さんから、「あそこ、静かにさせてくれ!」とクレームが入ることがあります。
こんなとき、該当するお客さんを否定したり拒絶したりしてはいけません。(中略)
「・・・・・・今、一番楽しいところですよね? 申し訳ありませんが、ちょっとだけ声を下げてもらえますか?」
そして最後に、
「あ、そんなことを言いながら、僕の声のほうが大きいんですけど」と笑いを取れれば完璧です。
・フレンドリーな印象を与えることは大事ですが、慣れ慣れしく思われてしまってはいけない
・「イメージアップ擬音」
①擬音に「ん」を入れる
今日はメチャメチャ暑かったので、大量に水やジュース飲んでお腹がタプタプです
↓
お腹がタプンタプンです
②擬音に小さい「っ」を入れる
この角煮めちゃめちゃうまいよ! すごく柔らかくてトロトロだもん
↓
すごく柔らかくてトロットロだもん
③擬音に小さい「ゃ」「ゅ」を入れる
このゼリーツルンと食べられるよ
↓
このゼリーチュルンと食べられるよ
・「イラっとしたこと」をテーマに何をしゃべるかで、その人がもっている「面白さ」を推し量ることができるのです。
●書籍『笑いの凄ワザ』より
殿村 政明 著
大和出版 (2011年12月初版)
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