小倉 朋子 氏 書籍『「食べ方」を美しく整える~仕事ができる人ほど大切にしたいこと』(実務教育出版 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『「食べ方」を美しく整える~仕事ができる人ほど大切にしたいこと』(小倉 朋子 著、実務教育出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・食べ方は、人生や生活習慣、人柄までも映し出す鏡
・特に女性がダントツで嫌いなのが、男性の“食べる時の音”。(中略)たとえば、食べる時の「ペチャペチャ」音は、唇を開けたり閉めたりすることで自然に出る音です。(中略)唇を閉じたまま咀嚼すること
・シェア料理から垣間見える「協調性」「気配り」(中略)
例えば、「ブロッコリーと牛肉の黒味噌炒め」では牛肉2~3枚とブロッコリー3房程度、大海老チリソースでは1人2尾(小海老で3尾くらい)が目安です。
・「とりあえずビール」は無意識に相手を急かしてしまう行為なのです。そもそも、メニューをしっかり読むことは飲食店に対する客側のエチケットです。
・美しい焼き魚の食べ方とは(中略)
①中骨に沿って頭から尾へ箸先で切り込みを入れ、頭から尾に向かって一口ずつ食べていく。
②上身を食べ終えたら、箸で中身を挟み、頭から尾へ、尾から頭へ一往復箸をスライドする。これにより、中骨に身がくっつかない。
③内臓は食べなければ右奥へまとめる。頭は折らずに、中骨と尾を箸で折って骨を剥がす。
④骨は右奥へまとめ、上身と同様に下身も食べる。
・カラダが左下がりになるのは、ただ左手をテーブルの上に出しておくだけで防ぐことができます。
・ご飯(中略)
茶碗の手前左から対角線上の右奥へ向かって食べる。一口食べたら、その周辺にも箸を入れる。
・力を入れれば入れるほどナイフは切れなくなると覚えておいてください。
・鴨のコンフィは、(中略)骨に沿ってお肉を削ぐようにナイフを動かすと、キレイに切り取れます。
・鴨のコンフィ(中略)ひっくり返して切るのはNGです。盛りつけを崩さないでいただくのが、世界共通のエチケットなのです。目線を下げて切っては、顔を上げて口へ運ぶ。下げて上げる。この動作の繰り返します。
・ビールグラスを持つ時、親指以外の指4本が揃っている人は案外少ないものです。女性はもちろん、男性も4本揃って持つと品が感じられます。
・ワイングラスはステムではなく、ボウルを持つ
・ビールグラスは親指以外の指4本を揃えて持つ
・大きな食べ物は“一口大に切って食べる”のが、万国共通のマナー
・葉野菜はフォークで押さえてナイフで2、3回折り曲げると、フォークで刺して食べやすい
・転がりやすい豆類はフォークの背中で軽くつぶす
・西洋料理はカジュアルな店でも食器を持ち上げないのがマナーです。ランチのプチサラダでも、持ち上げずに食べる癖をつけておきましょう。
・本場のイタリアではスプーンを使うのはスープパスタの時は、子供だけと言われます。通常のパスタは、フォークだけで食べるのが基本なのです。
・パスタ(中略)一口の適量は男性が3~5本、女性が2~3本(中略)フォークを垂直に立てて、さらの手前部分で一口サイズに巻く
・私が重んじていただきたいのは、“ナイフの向き”です。刃を常に手前内向きにして置きましょう。さりげない配慮がささいな行動になって表れる、それがマナーだと思います。
・一汁三菜はどこに何がある?(中略)メインディッシュの正式な位置は右奥です。刺身やてんぷら、焼き魚、煮魚がこれに当たります。なぜなら、この皿だけは一汁三菜で器を置いたまま食べるので、右手の箸を斜めに伸ばさずつまめるように右奥へ置くのです。さらに、手に持って食べる煮物などの副菜は左奥、中央に最も小さな食器の副々菜を置きます。(中略)
副々菜は香の物や酢の物など地味で主役になりにくい惣菜です。(中略)副々菜には野菜や豆類などカラダをアルカリ性に戻す助けにある食材がよく使われています。ですので、相手の健康を気遣い、食べ忘れられないように一番お膳の中で目立つ場所に置くのです。
・和のおしぼり、洋のナプキンの使い方
おしぼりとナプキンは似て非なるもの(中略)
本来、おしぼりは食前だけに使用し、食中は下げられるものです。(中略)食前の除菌のための「手拭き」というよりも、むしろ「身を清める」ためだったのではないかと思います。(中略)
ナプキンの主たる意味は、料理を提供する側と食べる側のコミュニケーションツールです。膝の上に広げると「料理をいただく準備ができました」。食事中にやむを得ず中座する際に椅子の上か背もたれに掛ければ「戻ってきます」の合図になります。
・ナプキンを使った合図
膝の上に乗せると、「料理をいただく準備ができました」の合図。
やむを得ず中座の場合は椅子の背もたれか、上にかけると、「戻ってきます」の合図。
「ごちそうさま」の合図。キレイに畳むと「美味しくなかった」という合図になるので無造作が基本。
・食器を持ち上げて口元に近づけて食べるのが美しい所作をされるのも、世界で日本だけ。他国でそれをすると、“犬食い”のようにはしたない行為になってしまいます。
・対等な関係でのもてなしの精神
もともとホスト(ホステス)は、ホスピタリティと同じくラテン語の「HOEPES(ホスペス)」という言葉が語源とされています。これは、客人を喜んでもてなす、という意味だそうです。(中略)
ホスト(ホステス)以外に、ホテル、ホスピタル、ホスピスも語源は同じとされていますが、すべて癒しの意味を持つ言葉に発展しており、素敵ですね。
●書籍『「食べ方」を美しく整える~仕事ができる人ほど大切にしたいこと』より
小倉 朋子 著
実務教育出版 (2016年12月初版)
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