山﨑 拓巳 氏 書籍『さりげなく人を動かす スゴイ! 話し方』(かんき出版 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『さりげなく人を動かす スゴイ! 話し方』(山﨑 拓巳 著、かんき出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・「器がダサい! 料理は最高だけどね」と言われるのと・・・・・・。
「料理、最高ですね。あと器が少し気になります」と言われるのと、どっちがいいといいと思う⁉
「拓は先に否定から入る癖があるから、順番を逆にしてみたら?」という助言は今も肝に銘じております。
先輩のアドバイス
・伝えようとしている苦言が、本物なのかどうか、どうやってチェックすればよいのでしょうか?
そんなとき、僕はいつもこう考えるようにしています。もし、この場に相手の両親がいても、その苦言を相手に伝えることができるか?
・女性と会話するときは、女性脳は「答えではなく同意を求めている」ことを忘れないようにしましょう。
・ある日、突然「他己紹介」(中略)
彼女の紹介を・・・・・・隣の○○さん、お願いします(中略)
ぜんぜん記憶に残っていない。実際、他人の自己紹介って、意外と聞いていませんよね。(中略)相手に興味を持つことが、「愛している」のサイン
・経営コンサルタントの船井幸雄先生が、初めて会う相手によく聞いた2つの質問というのがあるそうです。
「あなたのご両親はどういうご両親ですか?」
「あなたはどういう地域で生まれたのですか?」
・初対面で盛り上がる「あるある会話」(中略)
長野県の人は『信濃の国』という県歌が歌えるんです。これは「長野県のあるある」なのです。
群馬県の人は上毛かるたができるし、北九州の人は飲んだ後、おはぎを食べます。ちなみに沖縄の人は飲んだ後、ステーキです。(中略)
関西の人はカバンに「飴ちゃん」を入れている人が多くいます。そして、「飴!」と呼び捨てせず、怖いオジサさんも「飴ちゃん」と敬意を込めて呼ぶのです(笑)。
・人とのコミュニケーションも同じようです。いきなり全部を見せて「底」をさらすのではなく、「コイツ、まだなんか持っているな」と思ってもらって、謎の部分を残すような接し方のほうが、お互いに物語が進行し続けるので、継続したお付き合いになっていくのです。
・相手を話に引き込むコツは、「話の世界」の中に、相手を一緒に連れて行くことです。「自分の頭の中の映像を実況中継で伝えるように話す」と、手をつないだように聞く人をお連れすることができます。
・相手の心を揺らすポイントは、感嘆符をいかに引き出すことができるか。(中略)日頃から、自分の心が揺れた話題や、出来事に敏感でいたいものです。
・商品価値を伝えて、買っていただくには? (中略)
擬音語、擬態語を駆使し、「初めて使ったとき、ビビビッと来ました」「ドッカ~ンと大笑いしたくなる使用感!」「クルクルが口の中でプルプル」・・・・・・面白くも確実に何かを伝えられる表現にチャレンジしたいものです。
・商品価値を伝えて、買っていただくには? (中略)
たとえ話も有効です。
「あのアイスコーヒーのガムシロップが手についたときのような不快感。それを一掃してくれるグッズがあったら、喉から手が出て、あなたと握手ですよね?!」
「それって実際、初めて車の免許を取って運転しているあなたぐらいの、かなりの緊張感じゃないですか?」
「知ったかぶりの後味の悪さ。目が泳いで、クロールにバタフライ。知らないことは知らないと言ったほうがいいって思い知ったその経験を活かして言いますが、実際、私は知りませんでした」
・人がモノを買うとき、何を決め手にするかは、大きく3つのタイプに分かれるそうです。その3つとは、
①人とのつながりを重視するタイプ(中略)とにかく自分を気に入ってもらうことです。信頼関係を築くのが最初の一歩。(中略)
②権威、権力、資格などを重視するタイプ(中略)「この商品は特許を取っている」とか、「なんとか賞を受賞している」とか、「皇室御用達」とか、そういうお墨付きであるという点をアピールしてください。(中略)
③費用対効果を重視するタイプ(中略)「値段」と「効果」(中略)データで示して説明してあげる
・その人が持っている才能を他人のために使えば長所、自分のために使えば短所です。しゃべるのが上手な人が、役に立つことを他人のためにわかりやすくしゃべったら「長所」です。でも、その才能を自分のためだけに使うと「詭弁」になる。(中略)利他の気持ちがあるかどうか
・諦めそうな人を励ますときのひと言
「裏切るって夢のほう? それとも自分?」
・お客様から絶対に「YES」を引き出したいときのひと言(中略)
「ここはもう、決定ということでいいですか?」
・会議で沈黙になったときのひと言
「ぶっちゃけ、どうですか?」
・多数決は正しくない(中略)
「全員一致はヒットしない」
つまり、会議で全員が「イイね」というような企画は、みんなの概念の中にすでにあるものと考えられます。「外さないけれど、大当たりもない」という結果になりやすいのです。
・理想の組織とは? (中略)
得意分野の決裁権を持った人たちが、それぞれの役割を担って、個々に動ける組織のほうが全体としては大きな結果が出る(中略)
野球チームだって、いろいろなチームの4番打者ばっかり集めても、決して強いチームはできない
・大勢の人の間で話をするとき、ぜひ、心掛けたいことは、「聞いている人より自分のほうが絶対にリラックスしていること」です。講演者が緊張していると、聞いているほうは、「この人、大丈夫かな」と思い、話の内容が頭に入らなくなってしまいます。
・会場がカタイときは? (中略)
「あっ、ちょっと会場がカタくなっているな」というときに有効なのが「ワーク」です。たとえば、「最近あったうれしかったことを隣の人と1分間シェアしてください」
・会場のリアクションがないままだと、しゃべればしゃべるほどこっちが硬くなってしまいます。そして、「あれっ? 伝わっていないのかな?」と思って、補足情報を加えたりして、つい、話が長くなってしまうんです。(中略)ワークを入れること
・会場に向けて質問をするのも効果的です。「食事のときに、好きなものから食べますか? それとも最後に食べますか?」と聞かれると脳は勝手に答え探しの旅に出かけます。
・ハプニングは笑いで切り抜ける! (中略)
会場からなり出した携帯電話の音にも・・・・・・。「いい音色ですね。あ! 電話、出てくださいね。出前かも(笑)」
・講演はキャッチボール(中略)
「これ、どう思います?」という部分がすごく大切
・喋り手が調子に乗ってしまうと、自分を押し付けてしまうケースがあります。謙虚さを大切にマイクを握りましょう。
●書籍『さりげなく人を動かす スゴイ! 話し方』より
山﨑 拓巳 著
かんき出版 (2017年5月初版)
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