安岡 正篤 氏 書籍『活眼 活学』(PHP研究所 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『活眼 活学』(安岡 正篤 著、PHP研究所 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・読書も、つまらない時間つぶし、気晴らしというような読書では駄目、我々の人間味というもの、我々の内面生活というもの、つまり我々の表、社会生活というものから隠れておる潜在面、すなわち精神生活というものに得るところのある人間的教養の書物というものをできるだけ豊かに持つということであります。
・いつわり、「僞」という文字も面白い。これは「人が為す」と書いてつまり「人為」を表わしておるわけであります。人為が過ぎると僞(うそ)になる。
・物の考え方というものには三つの原理がある。(中略)
物を目先で考えないで、長い目で見るということ、これを一つの原則(中略)できるだけ多面的に、できるならば全面的に見ることを心掛けなければならん。
・枝葉末節(しようまっせつ)で見たのではすぐに分かるようにあって、実は混乱するばかり。やはりできるだけ根本に帰って見れば見るほど、物の真を把握することができる。
・昔の酒飲みは、必ず酢の物とか、淡白な、あっさりとしたものを摂った。(中略)陰陽の原理で、酒というものは陽性なのだから、酒の肴には陰性のものが良い。
・仁とは本来何か(中略)
仁というのは、天地自然が万物を生み育ててゆく創造・造化の徳をいう。だから人間の生命、健康を増進するのが仁である。
●書籍『[新装版] 活眼 活学』より
安岡 正篤(やすおか まさひろ) 著
PHP研究所; 新装版 (2007年5月初版)
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