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佐々木 紀彦 氏 電子書籍『5年後、メディアは稼げるか~Monetize or Die? Kindle版』(出版社: 東洋経済新報社)より

このウェブサイトにおけるページは、電子書籍『5年後、メディアは稼げるか~Monetize or Die? Kindle版』(佐々木 紀彦 著、出版社: 東洋経済新報社)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・メディアの未来像に関する資料を探しましたが、日本語でめぼしいものは、田端信太郎さんの著書『 MEDIA MAKERS ──社会が動く「影響力」の正体』くらい


・「紙を中心にすえ、デジタルにオマケとして取り組む」という今の姿から、「デジタルを起点にして、紙、広告、イベントなどの戦略を考える」という姿へと急速にシフトしていくでしょう。


・デジタルメディアでは、個人の貢献度が「見える化」されます。どの記者が何本の記事を書いたか、どれくらいページビューを稼いだか、どの編集者の企画がヒットしたか、読者の評価はどうだったか、そのすべてがデータで見られるようになるのです。


・ウェブメディアにおいてもっとも大事なのは、文章力よりも、経験や知見の面白さです。


・ページビューが10倍に伸びた理由

「なぜこんなに東洋経済オンラインはページビューが急増したんですか」(中略)


成功の要因を説明します。それは、「紙の編集部と、組織、コンテンツ、ブランドを切り離したこと」「30代をターゲットにしたこと」「ユーザー第一主義を徹底したこと」の3つです。


・紙のネット版、分身のようなメディアを創るという(中略)それこそが失敗の最大の理由にほかなりません。というのも、紙とオンラインには違いが山ほどあるからです。


・リニューアルと同時に、新連載を50個スタートすることにしました。これまで記事の大半は社内で調達していたのですが、社外筆者と組んだコラムを拡充することにしたのです。


・これまでは、紙の雑誌に載せた企業記事をウェブに転載することが多かったのですが、ウェブオリジナルの企業記事を書いてもらうよう、社内の120名の記者にお願いしました。


・ライバルとの差別化です。先行する「日経ビジネスオンライン」「ダイヤモンド・オンライン」は、ともに紙と同じ40、50代の層をターゲットにしていますので、年代をずらすことで違いを出そうとしたのです。つけ加えると、われわれの編集部は他社より若く、20、30代中心で構成されています。ならば他社をマネするのではなく、自分たちと年代の近い読者をターゲットにしたほうがいい、そのほうが読者の心に突き刺さる面白いコンテンツを創れるだろうと考えたのです。


・一般にニュースサイトは、パソコン経由での PV が減ることをおそれ、スマホへの最適化には及び腰です。


・読者獲得とユーザビリティ向上を最優先して、スマホ最適化に踏み切りました。今では、 PV の約3分の 1 がスマホ経由となっています。


・速報よりも、クオリティの高い第2報


●電子書籍『5年後、メディアは稼げるか~Monetize or Die? Kindle版』より
佐々木 紀彦 (著
出版社: 東洋経済新報社 (2013/7/19)
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