佐々木 豊文 氏 書籍『「1冊10分」で読める速読術』(三笠書房 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『「1冊10分」で読める速読術』(佐々木 豊文 著、三笠書房 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・日本でも韓国でも、一般的な人の読書速度は、およそ1分間に500字から700字です。それが、「速読脳開発プログラム」のトレーニングで、1分間に1万字以上の速度で読むことができるようになるのです。
・1ページ3秒、本1冊を10分で読む! (中略)
そのスピードを具体的にいうと、1分間に1万字以上を読む速度です。わかりやすく換算すると、単行本1ページには500字ほど詰まっていて、200ページ(10万字)くらいのものが多いので、つまり、1冊10分で読むことができるわけです。
・大切なのは、高速で、しかも文字を飛ばさずに送っていけるように、目を鍛える、つまり「見る力」を鍛えることです。
・読む速度が遅いのは、心の中で文字を音声化しているためです。
・ポイント 速読トレーニングに適した本は? (中略)
私の経験上、あまりおすすめできないのが翻訳本です。訳の素晴らしいものであればいいのですが、あまり上手に訳されていない場合、とにかく理解しづらいのです。普通に読んで理解しにくいものは、高速で読めばなおさらです。読む速度が速い分、すっと頭に入ってくるような文章が理想的です。
・効率のよい読書をするためには、無駄な読書時間を省くことが第一です。そのために、まず読む目的を確認することが必要。鑑賞読みをすべきなのか、情報読みでいいのかは、その目的によって決まります。
・ジャンル別、要点だけ素早くつかむ方法
小説 → 常に「5W1H」を意識しながら読む
○感動は後回し
○あらすじをつかみたいとき
随筆 → 筆者が「感動したこと」に注目する
○留意点は小説と同じ
論説文 → ①タイトルを読む
②著者プロフィールを確認
③最後から1〜2の段落を読む
○テーマと結論をつかむ
論文 → ①最初にある概要を、チェック
②緒論と結論を読む
③主要な実験や論理を確認
○基本は論説文と同じ
説明文 → 検索読みやスキャニングを活用する
○丁寧に読んだほうが間違いがない
○専門知識が必要なことも
・つまり、読むのが速い人は、1回の停留で捉えることのできる文字の数(認知スパン)が多いのです。アメリカの速読法は、この認知スパンを広げることがその骨子となっています。
・たとえば日本経済新聞の場合、朝刊の総字数はおよそ30万字。200ページのビジネス本3冊分の文字数です。普通に読んでいては、とても読みきれる分量ではありません。仮に朝の30分で目を通そうとする、まさに1冊10分で読む速読テクニックが必要です。
・強く印象づけるには、4つのポイントが大切になります。
→関心や興味を持つ(中略)
→よく観察する(中略)
→ほかのものと関連づける(中略)
→対象に意識を集中する
・効率よく記憶するには? (中略)
同じ分野の本を何冊か並行して読む
○さまざまな観点から内容を比較できる
○ある本では理解できないことが別の本で理解できることも
○集中力が持続する
効率的に記憶できる
・知識力(中略)
受験生を見ていると、熱心にメモを取る人ほど伸びが遅いのです。学んだことを細切れの知識として覚えようとするためでしょう。知識にとらわれず、まず全体的なイメージとして把握することが、トータル的な理解に達する早道といえます。
・読書の醍醐味は、限られた時間や空間の範囲を超えて、さまざまなことを疑似体験できることにあります。想像による理解ではありますが、その原点は、現実世界における経験・体験のはずです。
●書籍『「1冊10分」で読める速読術』より
佐々木 豊文 (著)
出版社: 三笠書房 (2010/3/20)
※amazonで詳細を見る