奥田 昌子 氏 書籍『内臓脂肪を最速で落とす~日本人最大の体質的弱点とその克服法』(幻冬舎 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『内臓脂肪を最速で落とす~日本人最大の体質的弱点とその克服法』(奥田 昌子 著、幻冬舎 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・リンゴ型肥満(内臓脂肪)
洋ナシ型肥満(皮下脂肪)
・腸間膜は小腸や大腸を包むようにつないで、おなかの中で内臓をつり下げる働きをしています。そして、この膜の中を血管、神経、リンパ管が放射状に走り、内臓に酸素と栄養を運んでいます。内臓脂肪はこの腸間膜に付くのです。
・ 脂肪はすべて、食べものがなくなったときに備えたエネルギーの貯蔵庫です。
・人は動物と違って直立しているため、重力によって臓器がずり落ちるおそれがあります。それを防ぐために、それぞれの臓器は腸間膜をはじめとする膜と、じん帯でゆるやかに固定され、そのすきまを内臓脂肪が埋めることで、あまり動かないようになっているのです。
・内臓脂肪がおなかで増えると、どうして心臓病になるのでしょうか。答えはズバリ、動脈硬化です。そして動脈硬化こそがメタボリックシンドロームの正体なのです。
・内臓脂肪で腰痛になる
内臓脂肪がたまると、バランスを取るために体が後ろに反り返り、背骨の腰の部分が前に突き出します。この状態が続くと背中の筋肉が緊張して腰痛が起こります。
・生活習慣を見直せば認知症は避ける
具体的には、1日の塩分摂取量を6グラム以下にするよう呼びかけるとともに、食品メーカーに働きかけて、市販の食品の塩分含有量に上限を定めました。たとえば、日本では4枚切りの食パン1枚に塩分が約1.2グラム、ケチャップ100グラムには約3.3グラム含まれていますが、イングランドでは、それぞれ1.0グラム、1.8グラムまでしか入れることができません。(中略)
成果はどうだったのでしょう。驚くなかれ、イングランドの認知症発症数は20年間で4分の3まで減ったのです。
・歯周病が認知症を進行させる
・歯周病菌と内臓脂肪は深く結びついています。歯周ポケットで歯周病菌が増えると、菌と戦うために歯茎の組織がさまざまな物質を分泌します。そのなかに、インスリンの効き目を悪くする悪玉物質と同じものがあるのです。
・食事の工夫で肉の脂肪は減らせる(中略)
鶏肉の皮も同様で、皮の裏に付いた脂が肉全体のカロリーの半分を占めています。肉の脂身も鶏肉の皮も、調理の前に半分ぐらい切り落としましょう。
肉に限らず、揚げ物はあまり小さく切らずにあげる方がよいのです。食材を小さく、薄く切るほど油と触れる表面積が増えて、そこから吸う油の量が増えます。
・食事の工夫で肉の脂肪は減らせる(中略)
揚げるより焼く、焼くより煮ることで、料理に含まれる脂肪の量がぐんと少なくなります。
・どんな油も結局は脂肪になる(中略)
テレビや雑誌は特定の食品を取り上げては、この油がよいとか、もっとこれを食べなさいと解説するかもしれません。しかし、わざわざ何かを大量に摂取する足し算の考えかただと、摂り過ぎによる負の側面が必ずあらわれます。(中略)
引き算の考えかたが大切
・果物は健康によいイメージがありますが、とても太りやすい食品です。だらだら食べるのではなく、最初に決めた量だけ食べて終わりにしてください。
・脂肪が最も付きにくい果物は? (中略)
果糖が少なくて、できれば、ブドウ糖と果糖が結びついてできるショ糖も少ないものがいいですね。グレープフルーツとキウイもいい線いっていますが、総合的に見て果糖が一番少ないのはイチゴです。脂肪が付きにくい果物選手権はイチゴの優勝としましょう。
・玄米を食べることで内臓脂肪が減るわけではありませんが、内臓脂肪の蓄積によって動脈硬化が起きるのを防ぐ効果が期待できます。
・内臓脂肪つきにくくするEPAとDHA
背中の青い魚に豊富なEPAとDHAは中性脂肪を減らし、内臓脂肪付きにくくします。厚生労働省はEPAとDHAを合わせて1日1000mg摂取するようすすめています。
・内臓脂肪に効く海藻を分解できるのは日本人だけ(中略)
近年、日本人の腸には海藻を分解する特殊な腸内細菌がいることが明らかになりました。これはほぼ日本人だけの特徴で、他の国には海藻を分解できる人は少ししかいないようです。
・玄米、大豆、魚、そして海藻やキノコを食べれば、内臓脂肪が付きやすい日本人の弱点を補える可能性がある
・日本人が1日3食食べるようになったのは元禄時代、西暦1700年ごろといわれています。
・内臓脂肪に一番効く運動はこれだ! (中略)
具体的には、筋トレを軽く行ってから有酸素運動行うのが有効です。(中略)
これに対して筋肉をつけるのが目的であれば、有酸素運動→筋トレの順で行うのが有効です。
・スポーツドリンクを飲むことで疲労が回復するのは二の腕の筋肉の一部だけ
・睡眠不足になるとグレリンが増えてレプチンが減るため、食べても満腹感が得られません。これが食べ過ぎにつながり、太りやすくなります。
・赤ちゃんのときに母乳で育った子どもは肥満になりにくいという報告がいくつも出ています。生後6〜7ヵ月まで母乳だけ飲んで育った子どもは、粉ミルクだけで育った子どもとくらべて、7歳の時点で肥満になる確率がほぼ半分だったそうです。
・摂取カロリーを減らせば寿命がのびるか(中略)
これに役立つのがカロリー制限です。ラットを使った実験で、摂取カロリーを30パーセントくらい少なくすると寿命が1.5倍近く伸びることは昔から知られていました。人間でいうと120歳くらいになる計算です。(中略)
いわゆる健康寿命が長くなる可能性があるのです。しかし、動物実験の結果をそのまま人に当てはめることはできません。カロリー制限は危険と紙一重です。(中略)
カロリー制限と運動の組み合わせが「長寿の薬」
●書籍『内臓脂肪を最速で落とす~日本人最大の体質的弱点とその克服法』より
奥田 昌子 (著)
出版社: 幻冬舎 (2018年1月初版)
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