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福島 一雄 氏 書籍『スピーチ上手になる本~人前でらくらく話せるとっておきのノウハウ』(実務教育出版 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『スピーチ上手になる本~人前でらくらく話せるとっておきのノウハウ』(福島 一雄 著、実務教育出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・注意したい偉人伝や名言名句の引用(中略)

偉人伝というのは、確かに勉強になる良い話が多いのですが、ありふれた方法でもあります。聴き手にあきあきされては話す意味がありません。(中略)

名言名句の利用も要注意です。私の考えるところ、名言名句には流行があるようです。


・人前で話すことができないとか、苦手だという方は、実際に「話す」という動作や行動ではなく、「人前であがったらどうしよう」「恥をかいたらどうしよう」という恐怖感によって、「自分が話すことが苦手だ」と思い込んでいるケースが多いのです。


・使い慣れた品物を身に着けておく(中略)

靴に限らず、使い慣れた品物、愛着のあるものを身に着けていますと、私たちはリラックスしますが、反対に、普段と違うもの、新しいものを身に着けますと、気分が変わり緊張が高まるものです。


・日々の生活の中で、感じたこと、考えたこと、体験したことを話すことが、あなたらしい魅力ある話をすることに通じるのです。


・耳の機能とは不思議なもので、聞かない態度や聞くまいとする意志によって著しく低下します。


・どんなに素晴らしい内容を持ったスピーチも、それを「話したい、伝えたい」という気持ちがなければ魅力はありません。スピーチに命がないのです。反対に、「話したい、伝えたい」という気持ちがあれば、多少おかしな構成であってもいきいきと聞こえます。


・相手を巻き込む印象的なストーリーづくりのために(中略)

「見出し・導入・筋・山場・結び」の五段階による構成です。


・抽象的な表現ではわからない

「美しい」「おもしろい」「おいしい」といった抽象的な表現には落とし穴があります。たとえば、「美しい花束」では、どんな花束なのか聞き手にはわかりません。(中略)

「真っ赤なバラの花束」といえばどうでしょう。


・人の心に訴える誠実な話と、人をだます巧みな言葉は紙一重。


・入口に人の気配がすると「さっ」と一斉に入口を注目します。実は、出席者はみんな少なからず居心地の悪さを感じているために「誰か知ってる人は来ないかな」と期待し、人の気配に敏感になっているのです。(中略)決して悪気はありません。


・あまり知られていないのですが、この湯島神社は、実は、日本にただ一つしかない話し方の神様でもあります。近くに寄席「鈴本」や、かつての講談席の「本牧亭」があるなど「話」とは縁があります。(中略)

北に東大、南に湯島聖堂があることもあって、受験シーズンには学業向上、受験合格を祈願する参拝者で混雑します。


・必ず舞台の中央まで進み、会場全体を見回しましょう。(中略)

気後れせずに、知った顔、うなずく顔を探しましょう。見つかったら、しめたものです。その人はあなたの相棒です。その人に話しかけるつもりで話すようにしましょう


・自分が思っていること、感じていることをそのまま表現し、聞き手に伝えることに意識を集中しましょう。


・言葉は、その人の人格を表わし、話は、その人のすべてを表わす


・敬語は、大きく三つに分けることができます。一つ目は、「尊敬語」(中略)二つ目は「謙譲語」(中略)三つ目の「丁寧語」


●書籍『スピーチ上手になる本~人前でらくらく話せるとっておきのノウハウ』より
福島 一雄 (著)
出版社: 実務教育出版 (1994年4月初版)
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