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川邊 暁美 氏 書籍『「声」と「言葉」で心に響く プロの話し方作法』(明日香出版社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『「声」と「言葉」で心に響く プロの話し方作法』(川邊 暁美 著、明日香出版社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・説得力のある話し方(中略)

YTT法(物語法)

Yesterday(過去)→Today(現在) →Tomorrow (未来)のストーリーで説明する伝え方です。聴き手の共感に訴えていく話法ですので、提案を盛り込んだプレゼンテーションに使ったり、自分自身の歩みや夢を語る自己PR、またはスピーチに使うと効果的です。


・ 話の地図を描くポイント

●スタート地点で、全体像とゴールを示す
●聴き手と共通の視点を持てるよう、方向を合わせる
●道筋(項目)を示し、道案内していく
●常に主語(視点)を明確にしておく
●方向が変わるときは、言葉でフォローする


・心がけてきたのは、言葉を口にする前に、その言葉を「誰にでもわかるか」「すぐわかるか」「はっきりわかるか」の3つの観点でチェックしてみるということです。


・専門用語、業界用語、流行語、省略語を使わない


・中学1年生がわかる言葉で


・特に、音だけ聞いたときに誤解しやすいのは、同音異義語です。

「かいじょう」……会場、開場、海上、階上、解錠、塊状など
「きかん」…季刊、期間、器官、機関、帰還、既刊など(中略)

使う場合には、「かいじょう、海の上で」「今、きかん、と言ったのは、一定期間のきかんのことです」のように、漢字や意味を説明するなどして、聴き手の誤解を避ける工夫をしてください。


・音が紛らわしい言葉は言い換える

概数を伝えるとき、一般的には「約15」と言いますが、アナウンスではこれを「やく15」ではなく、「およそ15」と表現します。

なぜなら、「やく」は音を聴いたときに「ひゃく」と聴き間違いやすいからです。


・「はっきりわかるか」は、主体的であいまいな表現ではなく、聴き手と情報やイメージが共有できるよう具体的に表現できているか、ということです。(中略)

「具体的」に表現する方法は2つあります。

①「数字で〈見える化〉」(中略)
②「五感で〈見える化〉」(中略)

「このボアジャケットは、ふわふわもこもここの肌触りで、ほっこりとあたたかく、着ているとなんだかぬいぐるみになったような気分! と若い女性に大好評なんですよ」


・話すときの適切な速さは、1分間に300字から350文字です。3分間で1000字弱程度を目安にしてください。NHKの夜7時のニュースは1分間に約300字です。


・「本番前は自分が一番下手だと思い、本番が始まったら自分が一番上手だと思いなさい」というアドバイスをいただきました。「本番前には、一番下手の自分なのだから決して手を抜かずに準備を入念にすること、そして、120%準備をしたら、本番には肩の力を抜いて、自分の力を信じて、落ち着いて臨むこと」という意味です。


●書籍『「声」と「言葉」で心に響く プロの話し方作法』より
川邊 暁美 (著)
出版社: 明日香出版社 (2013年1月初版)
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