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文響社の本は、なぜヒットするのか?
出版業界紙「新文化」2019年1月31日号に、文響社の大ヒットの秘訣についての記事が掲載されました。内容はこうです。
出版業界で新興出版社が成功するケースは少ないです。そんな状況の中、大ヒットを出し、7年連続で黒字経営をしています。文響社とはどんな出版社なのか? また編集方針は? 理念や大切にしていることなど、出版業界紙「新文化」の記事より抜粋して紹介したいと思います。
文響社 7年連続で黒字 山本周嗣 社長に聞く
・なぜ、毎年のようにヒット作が量産されているのか。山本社長にその疑問をぶつけた。
・文響社は2010年4月に創業して以来、直近7年連続で黒字決算を計上し、急成長している。これまで192点の書籍を刊行しているが、10万部以上の銘柄は19点、50万部以上は8点、映像化作品は3点にのぼる。
・同社には編集会議がない。
・「編集者には、場外ホームランだけ狙って欲しい、と言い続けています。シングルヒットでは、自転車操業になりかねない。編集者自身も仕事に追われるだけになる」
・出版社のなかには、刊行点数にノルマや目標を設定して刊行を急がせる社もあるが、文響社では、完成度やクオリティが低いみれば、発売を延期させることが多々ある。(中略)
「発売日から入ると、絶対に妥協が生まれます。満足のいく本が完成してから発売日を決めるのが、本来の姿だと思っています」という。
・「発明に値するモノづくり」をしたいという山本氏の考えは、その時からブレていない。「エンターテインメントと教育を融合させたコンテンツ」を開発し、世のため、人のためになりたいという理念も同じだ。
・山本氏は自らを「データフェチ」と呼ぶほど、数値解析が好きという。「POSデータは、読者からの通知表」ともいう。
・文響社の存在が世間と業界に一気に知れ渡ったのは、いうまでもなく「うんこ漢字ドリル」シリーズだ。400万部の大ヒットになり、社会現象にもなった。
・「うんこ漢字ドリル」シリーズ(中略)親や先生に不快な思いをさせない表現法など、2年超の歳月を費やして
・同社には出版社では珍しいデザイン室という部署があり15人が在籍。多くの書籍に使用するイラストなどの製作を内製化している。
※出版業界紙「新文化」2019年1月31日号より作成
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