主藤 孝司 氏 書籍『企業出版(エッセンシャル版)』(青柳 まさみ 編集、起業家大学出版 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『企業出版(エッセンシャル版)』(主藤 孝司 著、青柳 まさみ 編集、起業家大学出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・今、ブックマーケティングで発生している3つの問題(中略)
1, 事業計画や企業戦略と一致しない本を出してしまう「安易性」
2, ベストセラーを狙って出版する「羞恥心」
3, 書店陳列にこだわりすぎる「書店流通神話」
・書籍を出版していない場合、マスコミから取上げられる最低条件すら満たしていない人物だ、という隠れたレッテルを貼られている可能性がある
・逆に学歴が低い人は、書籍を出版することで学歴のハンデを乗り越えることができる
・経営戦略の一環として書籍を出版する企業や経営者が非常に増えてきている。
・経営者が書籍を出版する理由をみていく。
1.著者は信頼に値する人だとみなされる(中略)
2.書籍は時間が経過するほど効果が高まってくる(中略)
しかし書籍の場合、刊行された直後の効果が高いのはもちろん、その後もじわじわと効果は持続していくのである。この理由は簡単だ。それは「媒体(書籍)がなくならない」からである。(中略)
3.書籍は専門性と信頼性が、高い唯一のメディア(中略)
4.書籍は客観性を維持しつつ情報コントロールが可能な唯一のメディア(中略)
5.「著者」はブランドの対象となるステータスを持つ(中略)
6.書籍はマーケティングとブランディングを一度に両立できるツール(中略)
7.書籍は一度の出版で副次的な効果を多く見込める経営ツール(中略)
8.書籍は媒体寿命が最も長いメディア兼マーケティングツール(中略)
9.書籍は「検索で常に上位にヒットする」メディア兼マーケティングツール(中略)
著者は無料でアマゾンに宣伝してもらえる(中略)
10.「大量の情報を最も安いコストで発信できる」メディア兼マーケティングツール(中略)
11.理想的な株価の形成と株主対策になる(中略)
12.業界の第一人者、専門家ポジションを自動的に確立でき、マスコミに取り上げられやすくなる。
・経営効果が最大化する書籍とは、売れる本ではなく、「読者へ影響力(価値)を与える本」である。
・得たい効果から逆算して出版することが重要
・国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)
・出版社によっては、通常の商業出版と同じ出版レベル(発行元名)を使っているため、一般読者からは、それが自費出版なのか商業出版なのかは、実は見分けがつかないことがほとんどである。
・自費出版の印税率は商業出版の3倍以上が一般的(中略)
基本的に売れた本の売り上げはその本の制作費を負担した者(つまり著者であるあなた)の取り分にならなければならないのだ。
ところが多くの自費出版事業者は、そのような契約をとっていない。
・世界的に有名な香港出身の格闘家であり映画俳優でもあるブルース・リーがアメリカで最初に出版した書籍『基本中国拳法』も自費出版だ。ブルース・リーこの書籍の出版で、道場に多くの生徒を集めることができたということで、ブックマーケティングの成功事例としても有名だ。
・なぜか日本の自費出版の場合、書籍制作費用の全額を著者が負担しても、完成物である書籍の所有権が著者にないことがある。(中略)
不透明な自費出版の慣習
・出版プロデューサーや出版コンサルタント、或いは出版エージェントは、日本著作出版支援機構がその商標を所有している。そのため、日本著作出版支援機構から使用の許諾と資格の認定を受けた者しか名乗ることはできない肩書が名称である。
・書籍出版が最大のSEO対策になる(中略)
タイトルで検索したときはもちろん、著者名で検索した場合もそうだ。これは書籍が持つ強みの一つであり、書籍とサーチエンジンのアルゴリズムの親和性が高いことをに起因して発生する現象の一つである。
・例えば著者名の選定について、ペンネームによる出版は私自身も行っている。「起業家大学」という著者名の書籍はすべて、私が直接執筆している書籍だ。そして必要に応じて、私の氏名は監修者として用いている。
・オリジナルの「企業出版入門」のすべての書籍にシリアル番号を付番した理由は、購入者がユーザー登録をすることで、2年間に渡って著者である私に無料で相談することを可能とするためである。
●書籍『企業出版(エッセンシャル版)』より
主藤 孝司 (著)
青柳 まさみ (編集)
出版社: 起業家大学出版 (2013年6月初版)
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