書籍『人の心を一瞬でつかむ方法~人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』(ジョン ネフィンジャー 著、マシュー コフート 著、熊谷 小百合 翻訳、あさ出版 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『人の心を一瞬でつかむ方法~人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』(ジョン ネフィンジャー 著、マシュー コフート 著、熊谷 小百合 翻訳、あさ出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・人が第三者に評価されるときは常に二つの観点ーーー、「強さ」と「温かさ」からはかられています。「強さ」と「温かさ」は、そのどちらかだけを備えていても、魅力に欠けてしまいます。両者のバランスが、人を惹きつけるポイントなのです。
・「強さ」は二つの基本要素ーーー世界を動かす「能力」と「意思の力」から成り立っています。
・人に温かさを感じさせる感情は、主に「共感」、「親しみ」、「愛」の三つです。
・「強さ」と「温かさ」をアピールする効果的な方法(中略)
胸が前に出るタイプ
これは肩を後ろに引き、胸を張った姿勢を指します。つまり、「軍人」や「バレリーナ」のような姿勢です。こうした身のこなしは、「冷静沈着な強さ」を感じさせます。(中略)
このような姿勢は積極性や自信をうかがわせます。背筋をピンと伸ばし、胸を張ることは、「強さ」をアピールする基本です。
同時に、胸元は体の中で最も「温かさ」を感じさせる部分でもあります。胸元を露わにし、急所を潜在的脅威にさらすことは、あえて自分を無防備な状態に置くことを意味します。
・ジェスチャーは本人の不安感を無意識のうちに映し出す傾向があります(中略)
そのジェスチャーとは、「腰が引けた姿勢を取る」「腕を組む」「自分の手で撫でたり、つかんだりする」「自分の顔や腹などに触れる」の四つでした。
これらはみな、程度の差はあれ、「不安」や「保身」「逃避」といったメッセージを発しています。
・声を使ったパフォーマンスには、「ピッチ」「ボリューム」「ペース」「トーン」といった基本要素があります。(中略)
「ピッチ」とは声の高さのことです。低音の声は「強さ」を感じさせる一方、うわずった声からは興奮や不安、緊張感が伝わってきます。(中略)
「ボリューム(声量)」は強さと結びつけて考えられることが多い要素です。なぜなら大きな声は、軍人や警官のようにたくましい人物を連想させるからです。(中略)
「ペース」とは話す速さのことです。それは単に「1秒間に何語」といった速度だけでなく、「間の取り方」や「流暢さ」といった要素が含まれます。(中略)
「トーン」とは、その声が持つ「音楽的性質」を指します。
・「つなぎ言葉」と「語尾上げ」に用心! (中略)
「つなぎ言葉」とは、「え〜」「あの〜」といった言葉のことを指します。(中略)
つなぎ言葉の乱用は若さ、未熟さ、くだけた雰囲気、野暮ったさなどを示唆します。(中略)
語尾上げは、若く、未熟で、自信なさげな人物と言うレッテルを貼られる原因となるのです。
・話し上手な人は、まず「温かさ」をアピールすることから始めます。つまり、相手に共感を示すことによって、聴衆の心をつかもうとするのです。
・歴代の雄弁家たちは数多くのテクニックを用いて、聴衆の心をつかんできました。たとえば反復を取り入れれば、特定の言葉を人々の心に刻みつけることができます。
・聞き手が本当に求めているのは、あなたが「自分と同じ目線に立った人間」であるという確信です。
・物語という形式には、私たちの批判精神を和らげ、警戒心を解く働きがあります。
●書籍『人の心を一瞬でつかむ方法~人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』より
ジョン ネフィンジャー (著)
マシュー コフート (著)
熊谷 小百合 (翻訳)
出版社: あさ出版 (2015年5月初版)
※amazonで詳細を見る