書籍『2019年版 読書世論調査~第72回読書世論調査 第64学校読書調査』(発行 毎日新聞東京本社、販売 毎日企画サービス)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『2019年版 読書世論調査~第72回読書世論調査 第64学校読書調査』(発行 毎日新聞東京本社、販売 毎日企画サービス)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・新聞は読む人の減少に歯止めがかからない一方で、インターネットは「する」人が7割弱に達しており、その平均時間も若年層を中心に伸びている。
・雑誌読書率(中略)
男女別に見ると、男性は「読む」と「読まない」か49%で並んだ。一方、女性は「読む」42%、「読まない」56%。男性の方が雑誌を読んでいるようだ。
・インターネットを「する」人に限った1日の平均利用時間は2時間12分で、前年から8分長くなった。若年層ほど利用時間が長いのが特徴で、10代後半は3時間51分、20代は3時間37分、30代は2時間22分だった。最も短かったのは60代の1時間32分だった。
・読む本のジャンル
(複数回答、数字は%、無回答は省略)
【男性】
趣味・スポーツ 48%
日本の小説 28%
経済・産業・マネー 20%
歴史・地理 18%
健康・医療・福祉 17%
【女性】
暮らし・料理・育児 53%
日本の小説 36%
健康・医療・福祉 31%
趣味・スポーツ 29%
児童書・絵本 16%
※補足:多い順に一部を抜粋し、並び替えをしてあります。
・読書の大切さ
本(雑誌・漫画を除く)を読むことは大切だと思うかとの問いには、57%が「大切だ」と答えた。「ある程度大切だ」の38%合わせると、「大切」派は98%にのぼる。
・頭では「読書は大切」とわかっていても、なかなか行動に結びつかない状況が浮かぶ。
・本を読む目的、読まない理由(中略)
本を読まなかった人に、理由を複数回答可で答えてもらうと、「本を読まなくても生活に不自由しないから」38%、「忙しくて読む時間がなかったから」32%、「インターネットやテレビなど他に面白いものがあったから」30%が上位を占めた。(中略)
一方、本を読んだ目的をみると、「楽しいから」が24%、娯楽を求める側面が目立った。次いで、「暮らしに役立つから」15%、「勉強や仕事のため」12%、「教養のため」10%と、実利を求める項目が並ぶ。
・本を読む目的
(数字は%、無回答は省略) ※全体
楽しいから 24%
暮らしに役立つから 15%
勉強や仕事のため 12%
教養のため 10%
本は読まなかった 32%
その他 3%
・本を読まなかった理由
(数字は%、無回答は省略)
本を読まなくても生活に支障ないから 38%
忙しくて読む時間がなかったから 32%
インターネットやテレビなど他に面白いものがあったから 30%
読みたい本がなかったから 18%
本を買う経済的余裕がなかったから 5%
活字だけだど理解しにくいから 3%
その他 8%
・「漫画君たちはどう生きるか」メガヒットの理由
(数字は%)
新聞やテレビ、インターネットで話題になったから 20%
多くの人が共感できるテーマだったから 10%
漫画化され読みやすいから 9%
ベストセラーになっているという評判が広まったから 9%
コンビニなどにも置いてあり、手に入れやすかったから 1%
書店に特設コーナーなどがあったから 1%
その他の理由 1%
新聞や電車の中づりなどで、広告が目立っていていたから 1%
わからない 45%
無回答 3%
・雑誌を買うことが減った理由
インターネットで手軽に情報が手に入るから 33%
買ってまで読みたい雑誌・記事がないから 24%
忙しくて読む時間がないから 18%
雑誌を買うお金がないから 6%
雑誌はインターネット上で読むから 4%
その他 9%
無回答 7%
(数字は%、小数点以下を四捨五入したため合計が100%にならない場合がある)
・読む環境
読むのは「画面」より「紙」で
雑誌と画面のどちらで読みたいか尋ねたところ、「紙媒体」との回答が71%にのぼった一方、「電子媒体」は4%とどまった。「どちらでもよい」は22%だった。
年代別にみると、「紙媒体」は60代78%、70歳以上74%と高齢者の方が高め。10代後半と20代を合わせた層は「紙媒体」が62%、「電子媒体」8%、「どちらでもよい」29%だった。
・電子端末での読書(中略)
読むのはスマホで
電子書籍を読んだことがある人に、どんな端末で読んだか複数回答可で尋ねると、「スマートフォン」か76%と他を圧倒とした。「iPadなどのタブレット端末」は30%、「パソコン」が20%、「Kindleなど電子書籍専用端末」は7%だった。
・海賊版サイト
政府が特に悪質と指摘した「漫画村」「Anitube」「Miomio」の3サイトについて、利用したことがあるか聞いたところ、「ある」と答えた上5%にとどまり、「ない」は89%だった。「わからない」は 5%。
●第2部 学校読書調査(中略)
・全国学校図書館協議会参事の山田万紀恵氏は「(中略)通信端末への移行だけでなく、何かを『読む』という行為そのものが生活の中で必要視されなくなってきていることが、雑誌離れの原因として考えられる」と分析している。また、雑誌が読まれない背景には、「時間的ゆとりがない」「読む時間を作れない」といった心のゆとり不足があるのではないかとも述べている。
・最近、家の人が本を読んでいるところをみかけるか
(数字は%)
●小学生
よく見かける 27.0%
ときどき見かける 26.9%
あまり見かけない 18.1%
まったく見かけない 27.5%
●中学生
よく見かける 16.1%
ときどき見かける 26.1%
あまり見かけない 21.7%
まったく見かけない 35.5%
●高校生
よく見かける 12.3%
ときどき見かける 22.6%
あまり見かけない 18.8%
まったく見かけない 45.7%
・電子書籍の読書経験(中略)
「読んだことある」女子は、中学生の時点で半分を超えているのに対し、男子は高校3年生になっても半分に届いていない。このことから電子書籍の読書経験は女子の方が早いことがわかる。
・「紙」と「電子」書籍はどちらが読みやすいか
(※電子書籍での読書経験有りの人が回答対象。数字は%)
●小学生
紙の本 46.5%
スマホやタブレットなどの端末 39.7%
わからない 13.5%
不明 0.2%
●中学生
紙の本 44.8%
スマホやタブレットなどの端末 35.5%
わからない 19.5%
不明 0.2%
●高校生
紙の本 46.6%
スマホやタブレットなどの端末 32.3%
わからない 21.0%
不明 0.1%
●書籍『2019年版 読書世論調査~第72回読書世論調査 第64学校読書調査』より
発行 毎日新聞東京本社
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