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佐藤 智子 氏 書籍『「聞き上手」さんの習慣』(飛鳥新社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『「聞き上手」さんの習慣』(佐藤 智子 著、飛鳥新社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・インタビューとは、聞き出すことではなく、引き出すこと。「尋問」とも「詰問」ともちがいます。


・数年前のこと。私は、水彩画を習いたくなりました。しかも、できればすぐに。インターネットで検索すれば、絵画教室はいくらでも見つかるでしょう。

でも、「私の希望どおりの先生」となると、なかなか思うようにはいきません。

じゃぁ、どうするか。
私は、考えました。
私が習いたいのは、絵画。それを教えてくれるのは、画家。
では、画家がもっとも必要とするものは何か?
「画材」、ですよね。絵筆、絵の具、水彩紙……。
ということは、「画材屋」には、多くの画家が出入りしてるはず。

画材屋なら、お得意さまであるそれぞれの画家の人となりやバックグラウンドを知っているはず……。
私はそう見当をつけたのです。
そこでさっそく家の近くの画材屋に行き、店主の方に尋ねました。
「この近くで、水彩画を教えてくれる画家の方はいませんかね? キャリアがあって、やさしくて、安くて、すぐにでも教えてくれる先生がいいのですが……」
すると……。
「あー、それならK先生ですね。ここから5分くらいのところにお住まいで、ご自宅にアトリエもあります。二科展でも審査員をなさっていて、キャリアも長いですよ。ご主人はお医者なので、生活にこまっていらっしゃるわけではないから、安く教えてくれるんじゃないかなあ。踊りの先生もされているくらいだから、教えるのも上手だと思いますよ」

そうおっしゃると、なんとその場で先生に電話して事情を説明してくださいました。

私が電話を代わると、おだやかな女性の声で、
「いいわよ。じゃあ、今からうちにいらっしゃいませんか」とお誘いいただいたのです。
「絵を習いたい」と思い立ってから、ものの1時間で、私の希望がかなったのです。


・ほんとうに有益な情報は、インターネットではなく、「生身の人間」が持っているということ。ふたつめは、役に立つ情報を引き出すためには、達成したい「ゴール」から逆算すれば、「誰に、なにを、どう聞けばいいか」がおのずとわかってくる


・「聞き上手さん」とは、ようするに、「相手の『承認欲求』を満たすことができる人」なのです。


・「質問する」とは、たんに「自分の知りたいことを尋ねる」だけではありません。「相手のニーズを引き出す」ことでもあるのです。


・人から好かれる人、信頼される人の第一条件は、「私の気持ちをわかってくれる人」です。


・相手を深く知ることと、一緒にすごす時間の長さは比例しません。


・質問は最高の「自己アピール」(中略)

私が心がけているのが、まず「この人はおもしろいな」「他のインタビュアーとはちょっとちがうな」と思っていただくこと。そう印象づけられれば、一気に場が和むのです。


・人と違った視点で質問すること


・相手の興味を引く質問ができると、それだけで印象がグッとよくなる


・自分なりの意見をいえない人は「自分がない」に等しいのです。


・情報は、どんなものでもまずは受け取って、保存しておく。そして、自分(もしくはほかの誰か)が必要な時に、活用する。


・相手の「最大の理解者」になる覚悟でのぞむ


・的確な協力を得るには、「ほんとうの目的」を伝えること(中略)

Aさんの「質問の目的」はなんでしょうか。
「いいお店を知りたい」でしょうか?
じつはこれ、「ほんとうの目的」ではありません。
では、ほんとうの目的は何でしょう?
「母親に喜んでもらいたい」です。そのために、いいお店を教えてもらいたいわけです。

つまり、「目的」だと思っていたものは、「手段」に過ぎないのです。
そして、相手に協力を得るためには、この「ほんとうの目的」や希望を伝えたほうが、相手はより協力しやすくなるのです。


・自分の「得意分野」について聞かれて、イヤな顔をする人はいない


●書籍『「聞き上手」さんの習慣』より
佐藤 智子 (著)
出版社: 飛鳥新社 (2014年4月初版)
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