大石 哲之 氏 書籍『伝達力の基本~ちょっとしたコツで劇的にわかりやすくなる57のルール』(日本実業出版社 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『伝達力の基本~ちょっとしたコツで劇的にわかりやすくなる57のルール』(大石 哲之 著、日本実業出版社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・第1章のまとめ
●「起承転結」はわかりやすく伝えることには向かない。
●最も伝えたいことから伝えて、理由を補足するのがベター。
●予告してから話す、聞く側の意識が話に向く。
●どんな話もポイントは3つまでに絞る。
●要約→詳細→再要約のニュース話法だと内容を理解しやすい。
●主張と根拠をセットで話すと説得力が高まる。
●根拠は第三者のレポートを使うと客観性が増す。
●結論・理由・根拠の構造化を意識して話す。
●白紙の結論ではない具体策があるか注意する。
●途中でもシナリオや仮説でその時点での結論を語る。
●発言の狙いを付け加える、相手も答えやすい。
・定量的な表現を取り入れる
「定性的」の反対の言葉として、「定量的」があります。
「定性的」とは、性質や特性を言葉で表現することです。たとえば、「彼は友人より太っている」というものです。
一方、「定量的」とは、数字や量を使って表現することです。たとえば、「彼は友人より10kg体重が重い」というような表現です。
・言葉ではなく、数字を用いた定量的な表現をするコツは、3つあります。
①比較対象を挙げる
②測れる単位を使う
③平均・標準と比べる
・幅のある言葉は明確にする(中略)
▶Before
「山田さん。出張経費の清算についてですが締切りは“本日中”です。必ず提出ください」
さて、ここでいう「本日中」とはいつのことでしょうか? (中略)
▶After
「山田さん。出張経費の清算についてですが“本日17:00”までに経理処理する必要があります。当方の作業時間を見積もって、16:00までには必ず提出ください」
・話のつながりに注意する
演繹(えんえき)法とは、「原因→結果」という因果関係を数珠つなぎにして主張を展開するものです。論理をつくるのが簡単なため、何かを主張するときの表現として最も一般的に使われるものだといえるでしょう。
・結果から主張を述べる
帰納法とは、いくつかの現象やデータから共通事項を見出して、「これらの現象は、要するにひとことで言い表すと〇〇ということです」とまとめるものです。
演繹法が論理を数珠つなぎにして展開していくものであるのに対して、帰納法は、ようするにまとめると何? という論理です。
演繹法が数学の式の展開のイメージ。帰納法は理科の実験です。実験結果をたくさん並べて、「ほら、どの実験も要するに〇〇ということなんです」とまとめる方法です。
・グループ分けで表現する
箇条書きは、単なる羅列ではなく、属性や関連をまとめることで、そのわかりやすさはさらにアップします。
・あえて空白をつくっておく(中略)
空白箇所恐怖症とでもいいますか、空白を見ると埋めなければならない、と思ってしまうようです。
・議事録をつくる際のポイントは次の3つです。
①テーマ
②決定事項
③経緯
これがそのまま議事録の見出しになります
●書籍『伝達力の基本~ちょっとしたコツで劇的にわかりやすくなる57のルール』より
大石 哲之 (著)
出版社: 日本実業出版社 (2011年4月初版)
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