別所 栄吾 氏 書籍『あなたの話は、なぜ伝わらないのか?』(日本経済新聞出版 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『あなたの話は、なぜ伝わらないのか?』(別所 栄吾 著、日本経済新聞出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・一つの話をするために、常に長い時間を取ることができません。(中略)短時間で自分の考えを伝えることが求められています。しかし、自分の話を短時間で理解してもらうには、技術が必要なのです。
・動機づけは、外発的動機づけと、内発的動機づけに大きく区分されてされます。
外発的動機づけとは、お金、賞や罰、義務などの強制力に依存します。例えば、命令に従わないときは評価を下げるぞ、という脅しです。
一方の内発的動機づけとは、自分自身の好奇心や興味関心、価値観に依存しています。これは誰から指示をされたから行動を起こすのではなく、自分の興味や関心などから行動が引き起こされるようにすることです。
・また内発的動機づけの方が、外発的動機づけよりも強力な達成行動をもたらします。達成行動とは、少々の困難や問題があっても、それを何とかして解消し、行動を継続させようと、あらゆる思考と努力をすることです。
・「率先垂範(そっせんすいはん)」と言います。上司が守らなければ、部下も守らないという風土になります。
・「思いついた順」は、話しやすいが、わかりにくい
・見たこと、聞いたこと、言われたことの順番に話してはならない(中略)
相手にとっては不要な情報も多く含まれています。また、結論がすぐわからないので、相手をイライラさせてしまいます。
・オバマ大統領や小泉元首相のように、聞きたいと思わせる状況をつくる(中略)
例えばオバマ大統領は、国の問題を考えるときに、よくWeを主語にして話をしています。Weを主語にすることで、一緒に問題を解決していこうというメッセージが伝わるのです。大統領がYouを主語にして話すのは、たいてい相手に判断を迫るときです。
・アップルコンピューター・最高経営責任者のスティーブ・ジョブズは、新商品の発表のときはポイントを三つに絞ります。二つでは根拠が乏しいし、四つでは忘れてしまうからです。また彼は、一つのトピックを四分程度にまとめています。これ以上長いと、聞き手の集中力が落ちてしまい、結果として理解度も落ちてしまうと考えているのです。
・論理的思考の説明は、主張、事実、理由づけの三つを言葉にすればよいだけです。
・なぜなぜ分析で、問題を解決する
「なぜ」「なぜ」と二回繰り返すと、自分や相手の言いたいことが「主張」「事実」「理由づけ」の三点に分けて整理できる(中略)
さらに、この「なぜ」を五回程度繰り返すと、問題について改善を図ったり、本質的な対策を講じたりすることができます。
・誤用と、ふさわしい読み方の例です。
依存 (×いぞん 〇いそん) 例:薬物依存症
既存 (×きぞん 〇きそん) 例:既そん案件
早急 (×そうきゅう 〇さっきゅう) 例:さっきゅうに対処いたします。
・手の動かし方(中略)やってはいけないこと
差し棒を振ってはいけません
腕なのをさすりながら話してはいけません
・共感・受け入れのボディーランゲージ
うなずき
笑顔
前傾姿勢
メモを取る
質問
空を見る
・見た順、聞いた順で話してしまうと、相手にとってはわかりにくい
●書籍『あなたの話は、なぜ伝わらないのか?』より
別所 栄吾 (著)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2011年1月初版)
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