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書籍『なぜ、私たちは新型コロナウイルスを与えられたのか? ~聖心会シスターとほめ育財団代表が贈る 今、私たちが考えるべきこと』(鈴木 秀子 著、原 邦雄 著、英智舎 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『なぜ、私たちは新型コロナウイルスを与えられたのか? ~聖心会シスターとほめ育財団代表が贈る 今、私たちが考えるべきこと』(鈴木 秀子 著、原 邦雄 著、英智舎 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・新型コロナウィルスは、私たちの日々の生活に甚大な影響を与えました。

①感染する・させる恐怖(中略)
②死への恐怖(中略)
③失業への恐怖(中略)
④人に会えない不安(中略)
⑤心が満たされない(中略)
⑥家庭内トラブル


・人間の幸せ、不幸せを決めるのは、何が起こったかではなく、何かが起こった時に「どう反応するか」だということです。


・自分以外の誰かのせいで自分が辛い思いにさせられているのだというように考えていると、次第に生きるのが辛くなってきてしまいます。


・過去の自分と比べない

私はこれまでよくセミナーで、「ほめる」の反対は「比べる」だという話をしてきました。そして、他人と比べるのではなく過去の自己ベストと比べなさい、と話してきました。
けれども、ウィズコロナの今は違います。(中略)

彼らは、新型コロナウィルスが存在しなかったころと今を比べて、「あの時はあんなによかったのに」と落ち込んでいるのです。


・変化に対応し、その変化を楽しむ。そしてまた変化する。


・困難を抱える時というのは、どうしても辛い、苦しいという思いが重くのしかかってくるものです。

けれども同時に、目を見開くことによって、いかにたくさんの小さな支えによって私たちが毎日生かされているかということに気がつくチャンスでもあるのです。


・夏の高校野球大会の中止が決まりましたね。(中略)

甲子園に行かれなくなったという時に「誰のせいか?」「何が悪いのか?」と人のせいにするのではなく、それなら今のそういう状態で「自分はどう生きようか?」ということを考えてみる。

鈴木 秀子 氏談


・人は自分の良いところに関しては、気軽にありのままを受け入れられますが、自分にとって嫌なことを受け入れるのは、なかなか難しいことです。(中略)

弱さがあるが故に、弱い人に優しくできるのです。


・人を変えようと思ったって、絶対変えられない。

その本人が気づいて自分を変えない限り、どんなにお説教しようが変えられないじゃないありません?


・過去の事実は変わりませんけれど、過去を見る見方は自分で変えることができます

鈴木 秀子 氏談


・孤独と孤高の違いについて(中略)

孤高とは、そもそも寂しいのも当たり前、不安なのも当たり前と考えた上で、目に見えない力に支えていることを感じるのです。寂しさで揺れ動くのではなくて、そこで足を踏ん張ることで、見えない世界が自分を応援してくれます。

両親、おじいさん、おばあさん、その上のおじいさん、おばあさん……と遡れるだけ遡って、そうしたたくさんのご先祖様がいつも自分を守ってくれる、そうした目に見えない力に支えられているということを思い出すことも大切ではないでしょうか。


・人からほめられることを拒絶し続けたまま、自己を肯定し続けることはできない


・ほめ言葉を素直に受け取る「訓練」をしよう(中略)

誰かがほめてくれた時に、素直にそれを受け止めて「ありがとう」と言うことです。たとえ相手がほめてくれたことが自分ではその通りだとは思えなくても、「あぁ、あの人はそういうふうに見えてくれていたんだな」と、ともかく受け止めるのです。


・「ほめる」とは、上から目線で、相手をおだてることではありません。(中略)そうではなく、相手をひとりの人間として尊重しながら、対等な関係で、相手の中に見出した、自分が「良いな」と感じることを素直に伝えることが、ほめるということなのです。


・平和の祈り(中略)

慰められるよりも、慰めることを、
理解されるよりも、理解すること、
愛されるよりも、愛することを、
望ませてください。

わたしたちは与えることによって与えられ、
すすんで許すことによって、許され、


・人の話を聴くにはコツがあります。相手の立場に立ち、共感を持って聞くことに徹するのです。批判、同情、評価はせず、解釈も提案もしないで、ただただ「なるほど」と言って聞いてあげる。

この話の聞き方を「アクティブリスニング」と呼ぶ


・美点凝視とは、出来事の良い側面に着目し、「○○のおかげで」というお陰さまの気持ちを込めて前向きに考える視点のことで、こうした見方をすることによって物事をプラスの側面を見ます。

一方、その逆の「○○のせいで」と原因探しをしたり、「こんなマイナスの出来事が起こったのは誰々のせいだ」というような原因他人論で物事を見ることで、私は、汚点凝視と呼んでいます。


・私たちは新型コロナウィルスのおかげで、家族や身近な人と会えることや時間を共有することの大切さを思いだすことができました。(中略)

リモートワークで母と過ごす時間や娘とキャッチボールをしたり一緒に勉強する時間ができたことは、とても良かったです。


・「ほめ育」では、相手の良いところはこころの中で思うだけでなく言葉にすることが大切だと教えています。


・大切なのは「これまで」ではなく「これから」なのですから。


・新型コロナウィルスという地球人に共通の脅威が現れた今こそ、内輪喧嘩を卒業し、それぞれの国が強力し合っていくべきです。分裂するのではなく、お互いにほめ合うコミュニケーションを、個々人が目指すように、国家間でも目指すべきだからです。


・ほめる対象は、自分や相手の「行動」「言動」です。性格、人間性、外見などをほめるのではありません。同様に、叱る対象は、自分や相手がやった「行動」「言動」です。「ほめ育」では、相手の人格や人間性を否定するような叱り方はしません。そうではなく、やった行動や言動に対して叱るのです。


・マザー・テレサがいらして、こうおっしゃったんです。

〈日本の国は非常に豊かだし、路上で命を失っていく人も見かけない。路上で食べ物がなくて飢えている人たちもひとりも出会わない。けれども日本の街の中を歩いていて気がついたことは、日本人には笑顔がない〉(中略)

何もかも恵まれているように、希望に溢れているように見える豊かな日本の社会で生きている人の中に笑顔がないというのは、こころが満たされていないことの表れだ、と感じたんです。

鈴木 秀子  氏談


●書籍『なぜ、私たちは新型コロナウイルスを与えられたのか? ~聖心会シスターとほめ育財団代表が贈る 今、私たちが考えるべきこと』より
鈴木 秀子 (著)
原 邦雄 (著)
出版社: 英智舎 (2020年8月)
発売元: 株式会社スパイラルアップ
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