書籍『最強の食事戦略~研究者と管理栄養士が考えた最終解答』(堀口逸子 著、平川あずさ 著、津金昌一郎 監修、ウェッジ 刊)より
このウェブサイトにおけるページは、書籍『最強の食事戦略~研究者と管理栄養士が考えた最終解答』(堀口逸子 著、平川あずさ 著、津金昌一郎 監修、ウェッジ 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。
・つまり栄養とエネルギー量(カロリー)は目に見えず、私たちの体内にそれを測定する能力も備わっていない。
・「日本食品標準成分表」(文部科学省)を用い、個々人に対応した食事を「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)から導き出す。栄養士の間では、前者は「辞書」、後者は「バイブル」と呼ばれている。
・「これを食べればよい」では、痩せない
太る原因は「食材」ではなく、食事の「量」
・「バランスの良い食事」はコストがかかる
・質問紙を用いた調査研究やアンケートにも容易に「バランスのとれた食事」と表現されている。どのように伝わっているのか実のところ分からない。
・栄養士は「さまざまな栄養を摂取する」ための簡易な方法として、「いろいろな食品を食べること」を推奨しているのだ。
・体内で働くのは食品ではなくそれに含まれる栄養成分である。そのため健康に影響を与える食事かどうかは、摂取した食事から栄養成分を見るのである。
・「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」の5つに分類され、5大栄養素といわれている。その中でも「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の3つは、エネルギー源となる「エネルギー産生栄養素」(以前は3大栄養素といわれていた)である。
・青:魚、肉、卵などのたんぱく質には、動物性と植物性があり、植物性のものは、動物性のそれより吸収率が低いという特徴がある。そのため、植物性と動物性においても偏らないで取ることが重要である。
・「太るのは摂取エネルギーが過多だから」
・体重の増減は食事による「摂取エネルギー」と、運動や基礎代謝など、生活していることで消化される「消費エネルギー」とのバランス。つまり、摂取エネルギーが消費エネルギーよりも大きければ体重は増減するし、反対に、消費エネルギーが摂取エネルギーよりも大きければ痩せていくという単純な算数の世界である。
・本来、健康の維持・増進の基本は、「栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な休養」です。
・病院食、学校給食でも器をスケールの代わりにしている(中略)
器が計量のための道具となっていた。
・小さい器に盛れば「山盛り」に見える
・食環境では、気温の低いところでは、高い環境下に比べてより多くの量を食べるようになることや、明るい照明の場所よりも、ろうそくなどの暖色で暗い照明の場所の方が、食事量が多くなることがわかっている。
・野菜不足の人たちは、1.2倍がんになりやすい
・果物不足はあらゆる病気の原因となる(中略)
例えば、果物の低摂取により、虚血性心疾患(心筋梗塞など)、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、食道がん、気管・気管支および肺のがん、2型糖尿病のリスクが上がるという因果関係が成立していると判定されている。
・世界でも日本でも塩分過多が最大のリスク要因
・食は人生の大きな"楽しみ"であり、"健康"にも密接に影響する。誤った知識はその両方を失いかねない。
医学博士・医師、
国際医療福祉大学大学院教授
津金昌一郎
・健康的な食事の基本は、「穀類」、「魚・肉・卵・大豆・乳製品」、「野菜類」の新・ 3色食品群をもれなく食べることで足りるであろう。それぞれの「量」を守ることで、全体として「減塩」にもつながると考える。
医学博士・医師、
国際医療福祉大学大学院教授
津金昌一郎
●書籍『最強の食事戦略~研究者と管理栄養士が考えた最終解答』より
堀口逸子 (著)
平川あずさ (著)
津金昌一郎 (監修)
出版社 : ウェッジ
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